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全般不安症(ケセラセラvol.90)

医療法人和楽会 横浜クリニック 院長 海老澤尚

不安症の一種です。日常の様々なことに不安を感じて必要以上に心配するため、時間や気力を消費して生活に差し障りを生じる、「過剰な心配症」ともいえる疾患です。
日常生活のこと(仕事、学校、健康、お金、家族、将来、交友関係、「何か悪いことが起こるのではないか」、など)を広汎にわたって過剰に心配し、不安にとらわれます。心配している事が現実に起きる可能性や、それが起きた場合に受ける影響の大きさに比べて、不釣り合いに強い程度の心配や不安が半年以上続きます。心配の種が一つ解決しても、すぐ他のことが心配になるため、気が休まることがありません。その結果、神経の高ぶり、張りつめたような緊張感、ものごとに集中して取り組むことが困難、怒りっぽさ、イライラ、などを生じます。神経過敏になり、ちょっとしたことにびっくり(驚愕)しやすいこともあります。落ち着かなさ、疲れやすさ、筋肉の緊張や痛み、震え、睡眠障害、吐き気や下痢、発汗、頭痛、過敏性腸症候群などの身体症状を伴うこともあります。自分が適切に判断できたか不安で物事を決められなかったり、きちんと振る舞えたか心配になるため、様々な活動に参加するのを避けたりすることもあります。心配しすぎることを抑えようとしてもうまくいきません。子供の頃から自分の能力に自信がなく、うまく行動できたか過剰に心配したり、周囲から「大丈夫」という保証を過剰に求めることもあります。


普通の「心配性」とどこが違うのか、「病気」ではなく「性格・個性」ではないかと考える方もおられるかもしれません。全般不安症と診断されるのは、上に述べたように心配の程度が過剰で、慢性的に(半年以上の間)続き、心配の対象が広汎で、過剰な心配を制御できず、落ち着きのなさや筋肉痛・下痢などの身体的症状を伴い、日常の活動が影響を受けて支障が出るような場合です。何をもって病気といい、性格と言うべきかの厳密な線引きは難しい(境界があいまいな)場合もあります。しかし、病気と考えるにしろ、性格と捉えるにしろ、「過剰な心配性」の一部は日々の生活にも支障があり、治療によって辛さを軽減することができると言うことはできると思います。
パニック症や社交不安症など他の不安症やうつ病を伴っていることもしばしばあります。
薬物療法や心理療法を行います。
日本では、1・8%の人が一度は経験すると報告されています(1) 。

(1)川上憲人
こころの健康についての疫学調査に関する研究、平成18年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)2007

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