フクロウblog | 長期療養について(ケセラセラvol.96春)

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長期療養について(ケセラセラvol.96春)

医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック 院長 吉田栄治

 

院長吉田ですけれども、実は脳に腫瘍が見つかってしまいまして、手術の運びとなり、長期に療養することとなってしまいました。担当させていただいております患者さんの皆様には、ご心配、ご不便などおかけしますが、幸い赤坂クリニックでは優秀な医師が多数で診療を行っておりますので、院長の私が留守の間は、他の医師の診察に入っていただき診療を継続していただければと思います。貝谷理事長はお元気ですし、うつのエキスパートの坂元薫医師もおりますし、副院長の境洋二郎医師は心療内科のベテランです。その他、東大や女子医大、帝京大などからベテランの先生方に来ていただいていますので、どうぞご安心ください。


腫瘍が見つかるまでの経緯

私ですが、随分以前より偏頭痛がありまして、数年に1回くらいは検査を受けておいた方がいいだろうと思い、昨年末に頭痛専門クリニックを受診しまして、脳のMRI検査を受けて来たのですが、そうしましたところ、どうも脳に腫瘍の疑いがあるということで、大学病院で精密検査を・・・ということになってしまい、最初は、「え?!そうなんですか?先生ちょっと深読みし過ぎじゃないんですか?」と軽く考えていたんですけれども、年が明けてO大学病院を受診し、頭部の造影MRI検査などを受けまして、その結果、腫瘍がしっかりと造影されていまして、はっきりとクロということになってしまいました。

 

案外冷静に受け止めている自分

脳の腫瘍というのは、造影剤で造影された段階であまり良いものではないようで、これはちょっとやばいことになったなとは思いましたが、案外冷静に状況を受け止めていました。私はこの4月で還暦を迎えるのですが、60年生きてきて、それなりにいろいろやるべきことや、やりたいことはやって来たし、少し早いけれども、そこで寿命が尽きたら、その時はその時かくらいに達観している自分がいました。これが20代、30代の若い頃であれば、きっと不安と恐怖におののいていたと思います。

この日は、家内も一緒に脳外科の先生の説明を受けたのですが、家内の方が動揺していました。クロと判定された日は、私は検査のために朝から食事をとらずに受診していますから、お腹が空いてしまいまして、診察が終わってから病院のレストランで元気に食事をしました。そんな姿に家内も少し安心した様子で「よく食べられるねぇ」と感心されました。先程、思ったこと、60年生きてきて寿命が尽きた時は尽きた時かなと思ったら、案外冷静なんだよぉと話しましたら、そんなこと言わないでよと、 怒られましたけれども。

まあ、とても大きな腫瘍が見つかったというわけではなく、周囲に浸潤してしまって手の打ちようがないとかそういうことでもなく、持ち前の楽観主義で、何とかなるだろうと考えて、あまり深刻にならなかったということもあるかもしれません。

 

心配なこと(患者さんのことと家族のこと)

そんな状況でして、自分の病気のことではあまり動揺することはなかったのですが、今後の検査やら治療のために赤坂クリニックの診療をちょくちょくお休みにしなくてはならず、どこで休みにするか、長期の休養となった場合は、どの先生に患者さんをお願いしたらいいだろうかなどと現実的なことを心配していました。

それと、ふと考えてみましたら、一人娘がまだ独身でして、娘の花嫁姿もまだ見ていないし、孫にも会えていないんだなあと思い至りまして、孫の顔を見るまでは元気でいなきゃなあというようなことを考えたりしていました。

 

その後の経緯と、今後の予定

貝谷理事長や坂元薫先生などのご紹介もあり、J大学病院でセカンドオピニオンを受け、最終的には、そちらで2月15日に手術の運びとなりました。頭の手術になりますのでリハビリ期間も含めて回復には2、3ヶ月はかかるだろうということで、長期の療養に入らせていただきます。いろいろとご不便をおかけすると思いますが、皆様からは励ましの言葉などいろいろといだきまして、とても心強く、嬉しく思いました。少しセンチメンタルになってしまうところもありましたが、気持ちを強く持って、手術とリハビリをしっかりと乗り越えて、また元気に現場に復帰してこなければと、気持ちを新たにしていますので、皆様、どうか宜しくお願い致します。