
あがり症の治療法
性格が前向きになる、人生が180度変わる!
緊張の縄を断ち切れば「あがり症」は必ず治る!
こんなことならもっと早く来ればよかった!
先に述べたように、あがり症が悪化した症状を社会不安障害といいます。これは、以前は対人恐怖症と呼ばれていたもので、日常生活に支障をきたすほど、強い不安を抱くのが特徴です。こうした強い不安を抱え続けていると、立ち直るきっかけをつかめないまま症状を悪化させてしまい、うつ病などを併発することもあります。
こうなると「自分の力」だけで治すのはたいへん。心療内科や神経科を受診したほうがいいでしょう。
「あがり症や社会不安障害には、SSRIをはじめ有効性の高いクスリがあり、治療によって長年悩んできた症状と決別できた人がたくさんいます“性格が前向きになった”“人生が変わった”という人もいて、みなさん異口同音に『こんなことなら、もっと早く来ればよかった』と話します。ですから、ひとりで悩みを抱え込まずに気軽に受診するようにしてください」(貝谷先生)
いつの間にか自分をがんじがらめに縛ってしまった緊張の縄をほどくのは、あなた自身。前ぺージで紹介した方法でも解消できなければ、医師や薬の助けを借りて縄を断ち切る手段もあるのです。安心して新しい一歩を踏み出し、自分を解放してあげませんか?
森田療法ってどんな治療法なの?
森田療法は、精神科医の森田正馬が1920年ごろに創始した日本独自の精神療法です。さまざまな神経症治療に大きな実績があり、あがり症の治療にも向いているとされています。
その特徴は、神経症は病気なのではなく、症状に対する「心のとらわれ」だとし、行動をすることによって、その「とらわれ」を解いていこうとする点です。
たとえば、「顔がこわばって、うまく話せなかったらどうしよう」という「心のとらわれ」があったとします。森田療法では、そこで顔がこわばってもいいから、人前に出て話すことをすすめます。顔がこわばるという症状を治そうとするのではなく、「顔がこわばる自分」を「ありのままの自分」として認めて、行動することをすすめるのです。そして、そうした行動を重ねることによって、恐怖感という「心のとらわれ」を克服することが可能になるといいます。
自分に向くかどうか、興味のある人は、インターネットなどで調べてみるといいでしょう。

 
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