今こそ、もう一度見直すべき「心の健康」

  もしかして、私も!?
30代女子が直面する「うつ」の現実

クレア 第23巻第3号 2011.3.1 P80-83

現在、うつはすべての人がかかる可能性をもつ病気といわれている。20代の頑張りが疲れとなって表れる30代。すべての「やる気」を奪いさる深刻な病気に陥る前に、今のストレスの根源を見極めよう。

30代の女性に急増中!
「ストレス」「プチうつ病」「うつ」はどう違う!?
ストレス状態が続いて、睡眠リズムや食欲が狂いはじめ日常生活に支障が出始めたら要注意。従来の「定型うつ病」に対し、別名プチうつとも呼ばれる「非定型うつ病」は特に都市部の30代女性に急増している。


  うつの原因は100%が対人関係。心の根源を探ることが第一の治療です

頑張る人、完壁主義者ほど心が折れやすい

 20代でがむしゃらに仕事を覚え、30代で自分のキャリアに少し自信を持ち始めるCREA世代。仕事や育児などの生きがいを見つけると同時に、今までとは違う種類の責任やプレッシャーが生じる年代でもある。さらに体調の変化にもとまどうことが多く、これまでのような無理がきかなくなったり、さまざまな症状が表れる人も多いだろう。
 中でも「眠れない」「疲れがとれない」「何もやる気が起きない」など、30代女性の多くが感じている症状は、ただのストレスと済ませることができるのだろうか。その先に「うつ」という病気があることを、決して他人事にできないと、うつ治療の専門家、貝谷久宣さんは言う。
 「一般に知られているうつ病には、気分が落ち込む、意欲や食欲がなくなる、眠れない、死にたいほどの絶望感がある、などの症状があります。まじめで有能、責任感も強い完壁主義の人がなりやすく、それまで真面目にバリバリ働いてきた分、何かの要因で大きなショックを受けるとそれがミニPTSD(心的外傷後ストレス障害)となり、体の機能にも影響を及ぼします。そこから心身の悪循環に陥り、どこまでも悲観的になってしまうのです」(貝谷さん)
 睡眠、食欲という生きるための基本的な部分がうまくいかないことでエネルギーが枯渇し、心も体も、どんどん落ち込んでいくうつ病。病気以前のストレス症状なら、食欲不振や不眠、肩こりなどを感じることがあっても、一時的だ。それが長期間しかも毎日続き気分が全く晴れない、体重が5キロ、10キロとみるみる減る、不眠が数週間続く、極度の疲労感で体が動かない、となると危険信号だ。

便利でスピード化した社会が半面、疲労をためこむことに

 うつ病は脳とも関係がある。「約50種類ある脳内の神経伝達物質にはそれぞれ違う役割があり、気分や意欲、行動に関わりがあるのがセロトニンやノルアドレナリンなどの脳内物質です。うつ病は、これらの物質がうまく働かず、伝達が異常になるために起こるといわれています。
 また現代の社会的背景も、うつ病が増加する要因と考えられます。都市の人ロ過密、情報過多、交通機関の発達や携帯電話の普及で、知らず知らずのうちに私たちは疲労がたまり、ゆとりのない生活を送っています。これらの外的なプレッシャーにより自分の物理的、精神的な空間を失っていくことも、不安感につながっていきます」(貝谷さん)
 うつを発症する要因としては、家族や恋人など大切な人を失うことによる「心理的要因」、職場の人間関係などからくる「環境的要因」、ストレスや疲労からくる「身体的要因」があるといわれているが、貝谷さんが治療を通じて感じることは、「30代女性のうつ病の要因はほぼ100%対人関係」ということだ。その理由は、急増しているプチうつ」の現状を知ることでも明らかになる。


  睡眠や食欲――“本能”に異常を感じたら早急に受診を

従来のうつ病とは正反対の症状を見せる「プチうつ」

 だれもが耳にしたことのある「プチうつ」。実際には「非定型うつ病」という病名があり、最近急増しているといわれるが、1959年、すでにイギリスの論文で症例が発表されている。
 「非定型うつ病は、従来の定型うつ病とは症状も治療法も異なる病気です。たとえば定型が朝から午前中がもっとも憂うつなのに対し、非定型は夕方から夜にかけて憂うつな気分になります。同様に、定型うつは眠れない、食欲が低下する、体調や気分がずっと低迷した状態になるのに対し、非定型は過食、過眠の傾向があり、体調や気分の変化が大きく、感情のコントロールができなくなります。うれしいことがあると気分がよくなり、元気な状態になりますが、不快なことがあると突然落ち込み、気分がふさいだりします。20〜30代女性患者の場合、8割が非定型うつ病と言ってもいいでしょう。女性は男性の3〜5倍いることも特徴です」(貝谷さん)
 「非定型うつ病」は自己主張をしない、周囲の目を気にするタイプに多いという。
 「他人からどう見られるかを気にし、つねに相手の言うことを尊重し従うため、小さいときから“いい子”と言われていた人が多いのも特徴です。根底に人の評価が気になってしょうがない、という不安があり、小さい頃から人前であがりやすいなど、対人恐怖症的な傾向も見られます」(貝谷さん)
 ふだんは明るく、普通に人と接しているので、うつ病と気づかれないことも多いそう。でも、夕暮れが近づくにつれて次第にブルーな気分になり、夜は1人でリストカットをしているケースもあるという。
 非定型うつ病は周囲にも理解されにくく、性格的な「わがまま」ととられることもあるそう。でも実際には定型うつ病と同じく睡眠と食欲の本能に異常をきたしていることも事実。実際に非定型うつ病の患者は3カ月〜半年で10キロ太ることもあるという。
 現在うつ病の治療はカウンセリングと薬を併用して行われるのが一般的だ。まずはカウンセリングで要因となるものを探り、つらい症状を薬で抑えながら負のスパイラルへ陥ることを食い止める。症状が進行するほど、治療はそれだけ長くなる。30代女子が、睡眠と食欲に異常を感じたら、早めに心療内科やメンタルクリニックを受診するべきだろう。


プチうつ実例 30代A子さんの場合

 学生時代から成績優秀、大手企業に就職し、精力的に仕事をこなしてきた。後輩からも慕われ、社内でも評価が高いと自負している。ある日担当していたプロジェクトの進め方につい後輩から提案があった。自分の考えとは違う意見だったため、A子さんは批判されたような気がして、急に不安に。これまでいい気になっていたのは自分だけで、部下や後輩は陰で笑っていたのではないか、とさえ思えてきた。あれほど仕事に熱意をもっていたのに、急にやる気がなくなり、体が鉛のように重たく、寝ても疲れがとれない。やっとの思いで出社をしても仕事に集中できない日々が続いている。


Check Sheet

ストレス? プチうつ? うつ? まずは心の健康度チェック

最近ずっと、気持ちが晴れ晴れしたことがない
以前より疲れやすくなった
ー日中眠くてたまらない
ここのところ、物事への興味関心・喜びを全く感じない
ー日10時間以上眠る日がたびたびある
甘いものが無性に食べたくなる
手足に鉛がつまったように体がだるい
最近食欲がない・体重が減っている
以前より急激に体動が増えている
夜になると気分が落ち込む
毎日眠れない
ささいなことに激しくイラつく
一日のうちで気分が激しく変動する
最近ずっと動作が緩慢になっている
毎日気力がなく、疲労感が強い
嫌なことはできないが、好きなことはできる
時々、どうしようもないほど不安になる
他人の言動に深く傷ついて引きこもったりする
自分に価値がない感覚・罪の意識がずっと消えない
他人がうらやましく、自分がみじめに思える
ここ最近、思考力や集中力がなく、物事が決められない
自分のつらさを誰もわかってくれないと思う
自分は耐えられないほど孤独だ
毎日死にたい気分になるときがある

::::: チェックシートの結果 :::::

  が5個以上

うつの可能性あり:ほとんど毎日、そして一日中症状を感じるようなら、定型うつ病にかかっている恐れがある。早めに受診を

が11個以上

プチうつの可能性あリ:プチうつ(非定型うつ病)の症状が強く見られる。進行すると治療に時間がかかる。早めに専門医に相談しよう

が6から10個、  が1〜4個

ストレス過多に要注意:ストレスがたまっている可能性あり。もとになっている要因を断つか、適度に発散させる方法を早急に考えよう

参考文献/目谷久宣監修「非定型うつ病のことがよくわかる本」(講談社)、倉成央著「あなたの身近な人が「新型うつ」かなと思ったとき読む本」(すばる舎)


うつ病を併発しやすい「パニック障害」とは?

 電車の中や車の運転中、窓のない部屋などで突然、激しい動悸や息切れ、手足のふるえなどに襲われ、「死ぬのではないか」という恐怖や不安に陥るパニック発作。また起こったらどうしよう、という強い不安から外出や仕事ができなくなることをパニック障害という。うつの人の多くはパニック発作を経験している。パニック障害の人のうち7〜8割は生涯を通じて一度はうつ病になることが多く、大半が非定型うつ病(プチうつ)の症状を示す。合併した場合、うっ状態とパニック発作の症状が交互に表れながら徐々に軽減していく。


こんな症状が表れたら要注意!

「プチうつ」と「うつ」の違いと具体的な特徴を知る

プチうつもうつも、「うつ病」という病気であることに変わりはない。でも、その症状や行動に比較すると全く遷う。「自分は大丈夫」と思っている人も、もう一度それぞれの症状を自分に当てはめて確認してみよう。

うつ(定型うつ病)

プチうつ(非定型うつ病)

朝から午前中が最も調子が悪い
朝起きたときに最も調子が悪く、気分がひどく落ち込む。家事や仕事をするのもつらく、倦怠感とともに何をする気にもなれない。そんな憂うつな気分が一日中続き、身なりにも気を配らなくなることから、周囲にも具合が悪いとわかる。夕方になると少し気が楽になってくるが、非定型うつ病とは具合の悪い時間帯がまったく逆なのが特徴。
夕方から夜にかけて具合が悪くなる
一日のうちでも、夕方になると気持ちが不安定になりやすい。午前中から昼は比較的穏やかに過ごせるものの、夕方から夜になると不安やイライラが高まり、具合も悪くなる。「夕暮れうつ病」ともいわれ、深夜に一人で泣いたりすることも。ときには気分が高ぶり、リストカットなどをしてしまうことがある。




寝つきが悪く、早朝目覚める不眠傾向
疲れているのに、夜布団に入ってもなかなか眠れない。夜中にもたびたび目がさめ、そのまま眠れなくなってしまうことも多い。とくに早朝に覚醒する傾向が強く、慢性的な睡眠不足に陥って体調をくずしていく。ただ、非定型うつ病のように体調や気分が大きく変化することはなく、ずっと低迷した状態となる。
いくら寝ても寝たりない過眠傾向に
一日の睡眠時間が10時間以上になることもあるほど、過眠傾向になる。それだけの睡眠時間をとっているにもかかわらず、実際は、浅く断続的な眠りを繰り返しているため、睡眠の質は決してよいものとは言えない。そのため日中に眠けを感じ、いくら寝ても寝たりない、という症状を感じるようになる。


食欲も性欲も低下。体重も減っていく
食欲や性欲といった基本的な欲求が低下するのが特徴。食べる量も減るため、やせて体重が落ちる。これが定型うつ病初期の最もわかりやすいサイン。「元気がない」「やる気が起きない」という気分の変調と同時に、「近頃やせてきた」「体重が減った」ことから、うつの可能性に気づくこともある。
過食傾向で体重増加、性欲が高まることも
食べることで不安やイライラする気持ちをまぎらわしたり、甘いものが無性に欲しくなり、発作的に食べてしまうことがある。過食症というほどにはならないとしても、過食傾向となり、体重も増加しがち。また性欲が高まるケースもある。疲労感を通り越し、手足に鉛がついたように、体が重く感じるのも特徴。






ポーッとし、できていたことができなくなる
頭の回転が鈍ったようになり、ポーッとして集中力が出ない。以前なら簡単に済ませていた計算が、なぜかできなくなり、間違えてしまったり、てきぱきとこなしていた洗濯や掃除がおっくうでたまらなくなり、ただボーッと過ごしてしまう。そんな自分に嫌悪感を感じ、無能になった気がして、どんどん自信を失っていく。
イライラ、不安感から集中力が.散漫に
イライラして落ち着かない気分に支配され、集中力が散漫に、仕事などが手につかなくなる。それまで他人の目を気にして「いい人」だったにもかかわらず、人間関係にトラブルが起こりやすいのも特徴。激しい感情をぶつけてしまったり、相手に拒絶されたと感じて絶望的になり、突発的に関係を切るような行動に走りやすくなる。




好きなことにもやる気が起きない
落ち込みが終始続き、元気も気力も出ないのが特徴。何に対してもやる気が持てず、今まで積極的に楽しんでいた趣味にすら、関心や喜びが持てなくなる。自分に対する興味もなくなってくるため、身だしなみにも気を使わなくなり、外出もおっくうになる。自責の念が強くなるのが特徴で、どんどんマイナス思考に陥っていく。
憂うつになるが、好きなことには元気が出る
気分の落ち込み、気力や集中力の低下など、うつ病に特有のブルーな気分はあるものの、楽しいこと、自分にとって好ましいことがあると、明るくなる。そのため、一見して病気だと気づかれにくい。体調や気分が大きく変化することから、感情のコントロールがきかなくなり、他罰的になり、強い不安を感じたり、キレることも多い。


自責の念から最悪の場合に
定型うつ病の場合、健康な人の30倍も自殺の危険性が高いと言われる。「自分は生きている価値がない」「消えてなくなりたい」という自責の念が強く、前触れもなく実行に移す場合がある。特に、自殺する実行力が出てくる「治りかけ」が最も危険。頑張りすぎることで陥る病気なのでとにかくゆっくりと体を休め、休養をとることが必要。
突発的な行動に要注意
感情が高ぶると衝動的に自殺を図る危険があり、飛び込みなどをするケースもある。でも「死にたい」と訴えることが多い非定型うつ病の場合、本当に死にたいのではなく「死ぬほどつらい」という周囲へのSOSの場合が多い。回復の第一歩は、決まった時間に起きて会社に行く、その日の課題をやりとげるなど、つらくても少し頑張ること。





働きながら治す? それとも辞めるべき?

どうするのが適切? 仕事とのつき合いかた

仕事をしている人の場合、うつ病になったときに一番悩むのが、この先仕事や職場とどう関わっていくかということ。休むことが最良の方法なのか、その先のキャリアは?


うつには休養、プチうつには日々の目標が必要

 「プチうつ」と「うつ」で症状は違うものの、どちらも仕事を休むことが多くなり、集中力が低下。日常生活に支障が出る。
 「定型うつ病には何よりも休養が必要です。1日、2日ではなく、数カ月、あるいは1年ほど、これまでの対人関係、環境から離れて心身を休めることが何よりの治療。その後、元の職場に復帰できるかどうかは職場側の対応によりますが、うつを発症する要因となった環境へ戻ることで、治ったと思ったうつが再発することが多いのが現実です。
 反対に非定型うつ病の場合は対人恐怖症の要素が大きい病気ですから、完全に休むことは逆効果と言えます。社会とのつながりを持ち続けながら少しずつリハビリすることが必要でしょう。
 生活リズムを整え、多少つらくても時間通り会社に行く。日々やらなければいけないことに取り組む、毎日目標を持って生きることが非定型うつ病の生体リズムを整えていきます」(貝谷さん)
 どちらにしても一人で悩むより病気であることを早めに周囲に伝えることが必要。仕事や人間関係も大切だけれど、最優先で守らなければならないのは自分の体、ということを覚えておきたい。
 「うつ病は何を完治とするか、判断の難しい病気です。仕事や家事に前向きになれる、日常生活に楽しさを感じられるようになるためにも、ぜひ専門家のアドバイスを受けながら選択を」(貝谷さん)

「プチうつ」も「うつ」も最初が肝心!

予防・回復に有効な3つのSTEP

脳の機能や生体リズムと深く関わるうつ病は日常生活の過ごし方が予防のカギに。ストレスをためないための3つのステップが発症後の回復にも効果的!

STEP 1 規則正しい生活

 
早寝、早起き、時間通りの食事、生活の基本が大事!

 しっかり眠り、きちんと食べる。規則正しい生活リズムが生体リズムを整え、うつ病の予防につながる。昼夜逆転の生活が多い人は「早寝」から始めてもうまくいかないので、「早起き」から始めてみよう。食事は毎日3回、決まった時間に食べること。もし食欲がなくても、お茶だけでもいいので口に入れることが大切。

STEP 2 適度な運動

 
セロトニンの分泌を増やす有酸素運動が効果的

 うつと運動の関係は深く、実際の治療でも薬だけの人よりエクササイズを組み合わせた人のほうが回復が早いという報告もある。うつ病ではセロトニンという脳内物質がうまく働かない状態になるが、軽い有酸素運動をすることでセロトニンの分泌が促される。一日に一度、外に出て散歩するだけでも効果的。

STEP 3 掃除 & 料理

 
悩むより動くことでストレス解消と達成感が味わえる

 気分が落ち込み、やる気が低下すると部屋の掃除もできなくなる。荒れた部屋で過ごすことでさらに気分が落ち込む悪循環にも。多少気が重くても、掃除や料理などの家事は有効な気分転換やストレス解消になる。あまり大きな目標は設定せず、まずは身近なものを片付けることから始め、小さな達成感を重ねよう。


Question

Question 1

 「うつ病」の人が
しないほうがいいことは?

「セロトニンの分泌を高める有酸素運動はうつの回復に効果的ですが、腹筋など負荷の強い無酸素運動は筋肉に乳酸がたまり、疲労感を高めるので逆効果。パニック障害を悪化させることもあります。ほかに、コーヒーや喫煙、アルコール、パソコンやメールなども症状を悪化させることがあるので注意を」(貝谷さん)

Question 2

 
噂の「脳トレ」がうつ病に効く!?

「特に非定型うつ病の場合、脳の前頭葉の血流量が不足し、働きが低下している可能性があります。前頭葉とは意欲や集中力に関わる前頭連合野を含む部位。血流を高めるために有効なのが、単純計算などのいわゆる“脳トレ”です」(貝谷さん)

Question 3

 育ってきた環境は
うつの発症と関係がある?

「うつの人の子供時代を調べると、ある傾向が浮かび上がります。両親の離婚、母親が多忙、子供自身にもゆとりがなかったなど。親に無条件に愛されているという実感がもてないことで、自己主張を抑え、よい子であろうと無理をして頑張る傾向に。その結果、うつになりやすい性格になる場合があります」(貝谷さん)

Question 4

 同じうつでも症状が違う!?
「うつ病」の種類は?

「うつ病には定型、非定型のほかにいくつも種類があります。たとえば日照時間が少ない冬に多く発症する季節性うつ病や、出産後にホルモンの激変と環境の変化によって起こる産後性うつ病など。定型うつに移行する前に受診を」〔貝谷さん)