心療内科・神経科 赤坂クリニック設立趣旨

 心療内科・神経科 赤坂クリニックは、都市型軽症精神障害、すなわち、不安症、抑うつ、摂食障害に悩む方々に現時点で最も質のよい医療を提供する場として設立されました。これら都市型精神障害の発生率は、全人口の5〜10%と考えられていますが、専門家の治療を受ける方はその数%だといわれています。他人に助力を求めることなく、一人でまたは家族だけで悩むケースがたいへん多いと考えられます。心療内科・神経科 赤坂クリニックはこのような方々に適切な情報を提供することも大きな役割だと考えています。
 医学は日進月歩です。この医学の進歩が医療に充分行かされるためには二つの条件が充たされる必要があります。まず第一は、医療者が常に最新の医学知識を身につけている必要があります。第二には、医療サ−ビスを受ける側、すなわち患者が医療サ−ビスを受けるための知識が必要です。自分はいったいどのような状態でどこでどのような治療を受けたらよいかといった知識の一般への普及が必要です。これら二つの要点を充たすために心療内科・神経科 赤坂クリニックは不安・抑うつ臨床研究会の協力下に運営されます。
 不安・抑うつ臨床研究会は心身医学、精神医学、臨床心理学の専門家の集団です。この研究会は不安障害と感情障害及びそれらの関連疾患についての臨床研究を行い、治療を提供する人々と治療を受ける人々に最新の情報を提供し、この分野の医療水準を高めることを目的として設立されました。具体的な活動として、定期的な研究講演会、研究発表会の開催、および講演会記録、専門誌の抄訳、一般向け広報誌ケセラセラ(季刊)、関連した病気の患者・家族のための解説書の刊行を予定しています。


NPO法人 不安・抑うつ臨床研究会

理事長

貝谷 久宣
医療法人和楽会理事長

理事

久保木 富房
東京大学医学部附属病院心療内科名誉教授

野村 忍
早稲田大学人間科学部教授

坂野 雄二
北海道医療大学心理学部教授

監事

竹内 龍雄
帝京大学医学部附属市原病院精神科教授