不安の医学

−五感と心身医学−

日 時
平成15年2月2日(日)
PM 2:00 〜 5:00
(開場 PM 1:30)

場 所
早稲田大学 国際会議場
井深大記念講堂

入場料
無料(先着450席)


五感の医学

早稲田大学人間科学部教授
野村 忍

 21世紀は「こころの時代」あるいは「ストレスの時代」とも言われています。ストレスの多い現代社会の中で生活する人が、ストレス病に陥らず、心身の健康を維持し、あるいはストレスをバネとして心豊かな生活を送るためには、いろいろな工夫が必要です。ダイエットをしたり、スポーツをしたり、ジムに通って運動したりという人も多いでしょう。あるいは、音楽を聞いたり、絵画を鑑賞したり、香りを楽しんでリラックスしたりという人もいます。最近は、音楽や絵画でもあるいはアイドルでも「癒し系」という言葉が流行っています。そこで、今回は人間の持つ五感に働きかける「癒し」の効用についての講演会を企画しました。
 これら五感に働きかける療法は、コンピュータ化・情報化された現代社会の中で失われた人間性を回復するのに大変役に立つものです。ただし、多分に経験的なものが多く、実証に乏しいために近代科学からは置き去りにされてしまった感があります。これからは、こういう「癒し系」の療法について、経験論だけではなく、きちんとしたデータを積み重ね、本当に効果のあるものを提供して行くことも「心の科学」の大きな課題と言えます。

プログラム

開会の辞
早稲田大学人間科学部教授
野村 忍先生

PM2:00〜2:40
「香の楽しさ」
  座長/医療法人和楽会
心療内科・神経科赤坂クリニック理事長
貝谷 久宣先生

御家流桂雪会理事長
熊坂 久美子先生

PM2:40〜3:20
「心と脳のはたらき」
座長/早稲田大学人間科学部教授
坂野 雄二先生

東京工業大学名誉教授
武者 利光先生

PM3:20〜3:35 15分間休憩

PM3:35〜4:15
「ワインと健康」
座長/国立精神・神経センター国府台病院院長
樋口 輝彦先生

(社)日本ソムリエ協会会長
熱田 貴先生

PM4:15〜4:55
「禅のこころ・身心一如」
  座長/東京大学心療内科教授
久保木 富房先生

駒沢大学名誉教授、曹洞宗総合研究センター所長
奈良 康明先生

PM4:45〜5:00
「シンポジウムのまとめ」
東京大学心療内科教授
久保木 富房先生

閉会の辞
帝京大学医学部付属市原病院教授
竹内 龍雄先生

共催
NPO不安・抑うつ臨床研究会
明治製菓株式会社


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