パニック障害は、胸がドキドキしたり、呼吸が苦しくなる発作を主症状とする病気です。しかし、内科で様々な検査をしても、心臓や肺には何の異常も見つかりません。なぜなら、この病気は、不安障害と言われる精神疾患のひとつだからです。
 すなわち、パニック障害は、むしろ脳の機能の異常によるものであり、脳の機能検査(ポジトロンCT検査等)により、その異常領域が特定されてきました。
 下記に示した脳機能画像は、正常の方の脳と比較して、パニック障害の方の脳の機能(脳内糖代謝)が亢進している領域を図示したものです。これらの領域は、脳の中で、不安やパニック発作に繋がる領域であることがわかってきています(詳しくはドクターにお聞きになってください)。

パニック障害における脳の機能異常領域

 今回、厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業「パニック障害の治療法の最適化と治療ガイドラインの作成に関する研究(班長:熊野宏昭(東大心療内科助教授))」の一環として、SSRIを用いた薬物療法により、パニック障害の方の脳の機能異常がどのように正常化してゆくか、そのメカニズムについて調べる研究が進んでおります。もちろん、ご希望の方には、ご自分の脳の検査結果を上のような画像を添えて、詳しくご説明させて戴きます。また、ご協力いただける場合には謝金のご用意もしております。ご関心のおありの方は、気軽に、スタッフやドクターにお申し出ください