目覚めのよい睡眠時間は90分の倍数がよい!

 睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠という2種類の睡眠から成り立っている。ノンレム睡眠は脳波の波の形と早さによって4段階に分けられる。深い眠りの第3、4段階の脳はでは大きくゆっくりした波(徐波)が見られる。これを徐波睡眠と呼んでいる。ノンレム睡眠は「脳の眠り」であると言われ、一方、レム睡眠は「身体の眠り」と考えられている。レム(REM)とは、君も既にご存知のように、Rapid Eye Movementの頭文字を取ってできた言葉であり、このレム睡眠の最中には目玉がギョロギョロと早く動くのだ。そのうえ、レム睡眠中には呼吸や脈拍が乱れ荒々しくなったり、ペニスが勃起するのですぞ!。また、レム睡眠中に夢を見ていることが夢発見器でわかった。君の眠りは、まず、ノンレム睡眠で始まり次第に深い眠りになって行く。徐波睡眠が長いほどぐっすり眠ったということのなる。そして、深い眠りが20〜30分続いた後に浅い眠りに引き戻され、レム睡眠になる。これが睡眠の1つの周期で約90分といわれている。だから、もし、君が徐波睡眠中に起こされたりすると、怒り出すかも知れない。それは深い眠りの最中だから、なかなか頭がはっきりせず、眠さの余りもうろうとして腹を立てるということもあるかもね。いちばん爽快に目覚めるには、レム睡眠が終わった直後に起きることだ。それは、90分の倍数時間眠ったところで起きるといいよ。7時間眠るよりも6時間のほうが短い睡眠時間でも、目覚めはずっと良い。その後は7時間半か9時間の睡眠時間になるように目覚まし時計をセットするといいよ。もちろん、これはベットにいる時間ではなく、実質的な睡眠時間のことは君もわかっているネ。睡眠の科学を頭にいれておくと能率的な生活が送れるというものだ。

Que Sera Sera VOL.1 1995 EARLY SUMMER