パニック障害は乳酸がたまりやすい病気!?

 乳酸をたくさん血液内に入れるとパニック発作を起こすことをご存じカナ…… 乳酸が乳酸菌食品にたくさん入っていると考えるのは間違いジャ。パニック患者はヨーグルトをたくさん食べても平気ですゾ。 さて、昔むかしパニック障害は行軍病といわれていた。それは陸軍歩兵が一日中歩くと1,000人のうち何人かはばったり倒れてしまうからである。要するに、パニック障害の患者は乳酸が体にたまりやすいのジャ。だから過度の運動をするとパニック発作がおきるのジャ。 パニックの患者は体のことを心配してなかなか動かない。そうすると悪循環がおきるのジャ。
 動物はグルコースという物質を分解させそこからエネルギーを産生させ生きている。このグルコースのもとは糖ジャ。すなわち解糖する事によって我々は力がでるのジャ。この解糖するときに、酸素が多いとクエン酸回路が働きATPができ、エネルギー源になっている。しかし、酸素が少ないところで解糖が進むとピルビン酸が乳酸になってしまう。だから、体を動かすことの嫌いなパニック障害患者では乳酸がたまりやすくなるのジャ。 乳酸は疲労物質だから、パニック障害患者は疲れやすいとか、すぐ肩が凝ると申される。パニック発作を恐れずもっともっと有酸素運動をすれば、好気性解糖が優勢になり乳酸がたまることがすくなくなるのジャ。
 パニック患者よ、もっともっと体を動かしなされ!

Que Sera Sera VOL.18 1999 AUTUMN