寝起きをすっきりさせる方法

 私たちは1日昼と夜24時間を1つの単位として活動している。ところが、脳内視床下部の視交叉上核に体内(生物)時計があり、これは約25時間の周期で活動しているのジャ。しかし、私たちは毎日ほぼ同じ時刻にお腹が減ったり眠くなったりする。これはこの約1時間のズレを体内時計がリセット(修正)しているためであるソウナ。体内時計をリセットするものは3つあるといわれている。まず第1は、光や温度によるリセットである。朝日が網膜にはいるとその刺激が視神経を通り、松果体や視交叉上核にはいり脳を覚醒させる。第2は毎日繰り返される習慣である。小鳥の鳴き声とか目覚まし時計の音といったものである。第3は、食事である。脳内の空腹中枢と満腹中枢の刺激が日内リズムを作る大きな要因である。このようなことから、起床後すぐすっきりと覚醒するには、体内時計のリセットを上手にしたらよいのジャ。そのためには、起床後すぐ窓を全部開け部屋を明るくし、新鮮な空気をいれなされ。また、毎朝、自分の好きな音楽が決まった時間にかかるようにしておくのもよいかもね。それと、寝る前にはお腹にたくさん詰め込まず、ア−腹減った−といって起きるといいよ。また、最近、ビタミンB12が体内時計のリセットをスム−ズにさせることがわかったので、このビタミンをたくさん含んでいる肉、卵、魚、牛乳などをモリモリたべるのも一つの手だね。もちろん、朝の目覚めをよくする基本はぐっすり眠ることだ。熟睡は昼間のクヨクヨイライラを床に持ち込まず、体内時計にあわせて午前0時以前に寝付くことジャ。

Que Sera Sera VOL.2 1995 EARLY AUTUMN