眠るため・目覚めるための上手な風呂の使い方

 ワシ達の身体の働きは、ほぼ24時間のリズムを持っているということジャ。それをサーカディアンリズムと呼んでいてナ。血圧、脈拍、体温、ホルモン分泌など身体の重要な機能はみなこのリズムで動いている。体温は昼から午後2時頃にかけてピークに達し、午前2時頃には最低になるんジャ。このリズムは多少のことでは変化せんデ、徹夜して夜通し起きていてもこのリズムはきちんと保たれるという。こうした体温の変化と睡眠は深く関係しておってナ、体温が低くなっていく時に眠り易くなり、高くなっていく時には眠り難くなるという関係があるといわれている。だからナ、午後8時から午前2時までに床に入らないとなかなか眠りにつけないことになってしまうのジャ。やはり午前0時前に寝るのがよいノオ。また、寝る前に熱い風呂に入ったり激しい運動をやりすぎると、体温の変化が上向きになるので、眠り難くなってしまうおそれがあるナ。眠気を誘うには、ぬるめの湯にゆったりとつかるとイイヨ。そして、1―2時間後に体温が下がり始める頃に床にはいるとぐっすりと眠れるというもんジャ。反対に、朝の目覚めの悪い人は、熱い朝風呂につかると頭がフル回転に向かうこと間違いなしジャ。

Que Sera Sera VOL.3 1995 EARLY WINTER