睡眠相後退症候群

睡眠をとるべき時間に寝付くことが出来ず午前2時とか3時にしか眠れなく、その結果、起床時間もお昼前後になってしまうといった人たちのことを睡眠相後退症候群と精神医学では申しておる。
パニック障害をもつ読者の皆さんも思い当たる節がありませんかな。
そうなんジャ、この睡眠相後退症候群がパニック障害患者に多いということが最近注目されているのじゃ。
はなはだしい場合は昼夜逆転してしまっている人も多かろう。
パニックをわずらっていると言って何もしないで気ままにしている間はそれで良いが、さて仕事に行く段になると大変ジャ。
普通の社会生活のスケジュールを送らなければならなくなると、午前中は眠気が強く、夜はいつまでも眠れない、そしていろいろな自律神経症状が出てくる。
さらにときにはうつも出てきてしまう。
パニック障害を起こす脳が睡眠相後退症候群を起こしやすいのか、または、パニック障害の結果生活リズムが乱れてこのようになるのかは今のところはっきりしていないが、ワシは病気になって甘えが出て生活リズムを狂わせるからだと見ている。
この対策はまず、朝陽に当たることジャ。
光が網膜から視床下部を経由して松果体に達して睡眠誘導作用を持つホルモン−メラトニンの分泌を抑制するのジャ。
朝のすがすがしい陽光が睡眠ホルモンを抑えしっかりと目覚めさせてくれうるのジャ。
さあ、明日から朝は窓を開け部屋の中に光と新鮮な空気を入れ一日の初まりをフレッシュな気分でスタートしよう。

Que Sera Sera VOL.26 2001 AUTUMN