体脂肪測定計

 パニック障害の患者は運動量が少ないのによく食べる人がかなり多い。その結果、肥満の患者さんは結構多い。肥満は、糖尿病、高血圧、痛風、心筋梗塞、脳卒中、睡眠時無呼吸症、脂肪肝、下肢の関節炎などの生活習慣病の元凶ジャ。日本肥満学会の作った肥満係数(BMl)は体重(kg)÷身長(m)の2乗で計算される。成人では22が理想である。21〜24であれば正常ジャ。26を越えると生活習慣病の危険性が高まる。体重も健康保持のための重要なバロメーターであるが、体脂肪率はもっと大切ジャ。最近は家庭用の体脂肪計があるので簡単に計測できる。体脂肪率のめやすを表1で見てくだされ。体脂肪率は毎日同じ時刻に同じ条件で測ることが必要ジャ。図のように測定時刻により3%も変化する。体脂肪率でもう一つ重要なことは身体のどの部分に脂肪が多いかということである。内臓の脂肪が高いと危険性は高い。その大まかな目安として内臓脂肪の多い少ないは腹囲がパラメーターである。腹囲が女性で85cm以上、男性で98cm以上ある場合は要注意ジャ。

Que Sera Sera VOL.30 2002 AUTUMN