パニック障害にタバコは毒か薬か?

 大変ジャ! 大変ジャ! フクロウ博士の昔いたミュンヘンの精神医学研究所からすごい研究発表が有ったのジャ。喫煙とパニック障害は関係が有りやなしやという問題だ。ミュンヘンに住む青年と若い成人の喫煙状態を調べ4年間追跡をした。追跡を開始する時点で、タバコを時々または定期的に吸っている若者やニコチン中毒者は吸っていない人に比べてパニック発作またはパニック障害が3倍から28倍も多かった。そしてさらに4年後の調査では、タバコを吸っていた人達は吸っていなかった人達に比べてパニック発作を約3倍も多く新しく発症した。ニコチン中毒者はそうでない人に比べて3.6倍も多く新しくパニック障害を発症した。反対にパニック障害を持っているが故にニコチン中毒になったという事実は見つからなかった。禁煙をしたら服薬量がどんどん減らすことができたパニック障害患者をワシは実際に知っておる。皆さん禁煙をしよう! タバコは百害あって一利無しジャ。

Que Sera Sera VOL.34 2003 AUTUMN