日本で最初のサイバークリニック!

 大ニュースジャ!恐怖症の新しい治療が始まりましたゾ。それはコンピューターネットワークが形成する情報空間を利用した治療施設です。コンピューターソフトにより3次元空間を作り、エクスポージャー療法が出来るようになった。エクスポージャー療法とは、恐怖場面や不安場面に臨み、その際の不安感をコントロールしていくことによって、徐々に恐怖や不安を低減させていくという非常に効果が高い治療法だ。現実の場面に行かなくてもヴァーチャル・リアリティを利用して治療が出来るようになった(写真1)。治療対象は、パニック障害に伴う地下鉄など乗り物恐怖、飛行機恐怖、高所恐怖、雷恐怖、風恐怖、クモ恐怖、ガ恐怖、対人恐怖、スピーチ恐怖などジャ。

 例えば、飛行機恐怖の治療には飛行機内の映像やエンジン音、振動によって、実際に飛行機に乗っているような、バーチャルな空間が用意される(写真2)。また、高所恐怖の治療には、高層ビルの1階から順に上がっていく映像などが映し出される。不安のコントロールにはリラクゼーション法を用いる。これは緊張や不安に伴う身体的な不安症状(心拍の増加、筋肉の硬直など)に対して、呼吸法や筋弛緩訓練といった練習を行い、自ら症状の安定を図る方法なのジャ。リラクゼーションをマスターするにはバイオフィードバックという方法がすばらしい効果を持つ。自分のリラックスしていく状況を皮膚温、呼吸数、脈拍数を視覚情報として客観的に把握しながらリラックス法が習得できるのだ(写真3)。これらのことを基礎にして治療は次のような手順で行われる。
☆セッション1
医師による初回診察
☆セッション2、3
治療方法の説明・質問紙の実施・症状(不安など)の説明・呼吸法、筋弛緩訓練の習得・今後治療で扱う症状や場面の特定
☆セッション4〜16
ホームワークの設定・確認、カウンセリング(15分)・安定時の状態を把握(10分)・ヴァーチャルリアリティを用いたエクスポージャーの実施(25〜60分)・セッションの振り返り

となっておる。次に実際にこの治療を受けた患者殿の話を聞こう。

【飛行機恐怖のA.Aさん】
仕事の都合で飛行機に乗る機会は非常に多いと思います。数年前、ものすごい乱気流に遭遇しまして、それ以米飛行機に乗るのが怖くて怖くて仕方がなくて。それでもまだ仕事なので飛行機に乗らないわけには行かなかったんです。VR療法を受けたことでどんな天候での飛行も大丈夫になりました。本当によかった…たった8回のセッション数で、この恐怖感をクリアーできました。
【雷恐怖のK.Sさん】
子どものころから雷や稲妻が怖くて…心臓がはちきれる!っていうくらいに台風が来るたびに心臓がドキドキしていました。東京サイバークリニックのカウンセラーに呼吸法や身体をリラックスさせる方法を初めに教わって練習をしました、雷と嵐のヴァーチャルリアリティー暴露療法(エクスポージャー)をしながら、この教わった方法を何度も練習、そうしたらそれ以降本当の台風や雷が来ても大丈夫になっちゃったんです。

恐怖症に対するエクスポージャー療法は科学的な根拠を持つ唯一の有効な心理療法といわれておる。興味のある方は心療内科・神経科赤坂クリニックの受付か、東京サイバークリニックに問い合わせしたまえ。

e-mail:info@tokyocyberclinic.com

HP:http://www.tokyocyberclinic.com


医療法人 和楽会
東京サイバークリニック所長
イームズ ダグラス

Que Sera Sera VOL.43 2006 WINTER