便秘の対処法(2)

 前回は便秘の食事療法をおはなし申した。今回はそのほかの対処法を話しましょうゾ。
 まず薬物療法ジャ。薬は穏やかな作用の薬物から使うのが原則です。もっとも安全なのが膨張性下剤(バルコーゼ)や浸潤性下剤(強力バルコゾル)ジャ。食物残渣と同じ作用で便秘を治す。軽症便秘が対象となる。習慣性がなく慢性便秘には塩類下剤(マグラックス1〜2g)がよく使用される。これは長期投与をしても比較的安全であるから慢性便秘に対して使用される。強力な下剤は大腸刺激性下剤ジャ。これは飲みやすく、即効性だが習慣性が多少ともあるので、便秘のときにだけ使用するのが原則。剤形がいろいろあります。テレミンソフトは坐薬、ラキソベロンは液体(スポイドで適量の滴数からはじめられるので微量調整が可能)、アローゼンは粉末、プルセニドは錠剤ジャ。このような西洋薬以外に漢方製剤もある。代表的なのが桃核承気湯、1日7.5グラムを3回に分けて食前に飲むのはかなりの努力を要するようジャ。薬に頼らず便秘は自己努力で治すことがもっとも必要ジャ。便秘の人と限らず誰でも毎日一汗をかくほど運動することが必要ジャ。運動は下部消化管の平滑筋機能を高め、便秘を予防する作用があります。また、胃結腸反射を利用した排便が理想的である。胃結腸反射とは、食物をとると胃が伸展し、その刺激が大腸に達して蠕動運動を盛んにする反射運動ですゾ。朝食後決まった時間にトイレに座り、排便の習慣を作ることです。それに、腹部の指圧も効果がありますゾ。仰向けになり膝を立てます。おへそを時計の真ん中に見立てて、1時から12時まで針の動く方向に親指で数秒間抑えるのです。一回りしたら、おへそから下に向かって数ヶ所指圧すると、お腹がグッーウと鳴ってトイレに行きたくなりますゾ。

Que Sera Sera VOL.45 2006 SUMMER