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  心的外傷後ストレス障害(PTSD)

当てはまるものがありますか?

ただごとではない出来事を体験したことがありますか?
あてはまるものがあったら の中にチェックしてみましょう。


恐ろしい出来事が再び起きるような気がする。この気分は何の兆しもなく突然やってくる。
恐ろしい出来事にビクビクするような記憶があったりその悪夢を見たりする。
その出来事を思い出させるような場所は避ける。
何かが突然起こるとぎくりとしたり、怒る。
人を信用できず、打ち解けることがなかなかできない。
すぐに怒る。
他人は死んだのに自分は生きていて引け目を感じる。
夜眠れなかったり、筋肉が硬直したりする。

これらに該当する項目があったら、あなたは心的外傷後ストレス障害(PTSD)かもしれません。

PTSDは医学的な病気であり、治療が必要です。
この病気にかかることは決してあなたの責任ではないし悩むことはありません。
この冊子を読んでどうしたらよいか考えてみましょう。
きっと憂うつな気分も消えていつも通りの生活ができますよ。

1. PTSDって何?
PTSDは医学的な病気です。恐ろしい出来事を体験した後にPTSDになります。これは薬物や治療によって治すことができます。

次のようなことが起こった場合にPTSDになる可能性があります
・ レイプされたり性的虐待を受けたとき
・ 家族に殴られたり虐待されたとき
・ 暴力犯罪の被害者
・ 飛行機や自動車の衝突事故
・ 台風、竜巻、火事
・ 戦争
・ 殺されるかもしれないと思う出来事に直面したとき
・ これらの出来事を目撃したとき
PTSDになると、あなたが体験してきた恐ろしい出来事の悪夢を見たり、その恐怖感を抱きます。恐怖体験を思い起こさせるものすべてを避けようと努力するようになります。
怒りっぽくなり、他人に気を遣ったり、他人を信用出来なくなります。危険を過度に警戒します。そして、予期せぬ事が起こるととてもきまりが悪い思いをします。

2.PTSDはいつ発症し、どのくらい続くのでしょうか。
たいていの人は恐怖を体験してから約3ヶ月以内に発症します。PTSDの兆候が一年以上して現れる人もいます。年齢に関係なく誰もが発症する可能性があります。子どもでもPTSDになり得ます。
6ヶ月以内に治癒する人もいれば、もっと長くかかる人もいます。

3.この病気にかかっているのは私だけ?
いいえ、違います。あなただけではありません。毎年、520万人のアメリカ人がPTSDになります。

4.あなたに出来ることは?
医師に恐ろしい出来事や今の気分を相談してみましょう。
恐ろしい記憶があったり、気分が沈んでいる時、眠れない時、怒りっぽい時は医師に相談しましょう。日常生活に支障を来しているかどうか伝えて下さい。この冊子を見せるのもいいかもしれません。どのような症状だか説明しやすいでしょう。
他の病気にかかっていないか医師に確認してもらいましょう。

医師がPTSDを診ているかどうかきいてみましょう。
PTSDの患者さんを治療するには専門的知識がいります。もし専門でない場合は専門医かカウンセラーを紹介してもらいましょう。

必ずよくなります。

5.医師やカウンセラーはどんなことをするの?
医師は恐怖心や緊張を少なくする薬を処方します。薬を服用してから数週間で症状が改善します。
多くのPTSDの患者さんは専門医やカウンセラーに相談する事があります。これは“カウンセリング” とよばれるものです。カウンセリングを行うと恐怖体験に対処できるようになります。

ある患者さんの事例です。
“衝撃を受けてから、常に恐怖心に襲われたり落ち込んだり怒ったりしていました。夜眠れなくなり、食欲が低下しました。そのことを考えないようにしていても悪夢にうなされたり記憶がよみがえったりしていました。”

“頭が混乱し、どうすればいいのか分かりませんでした。友人は医師に相談することを勧めてくれました。かかりつけの医師がPTSDを専門に診ている医師を紹介してくれました。”

“根気強い努力がいりましたが、薬物治療とカウンセリングによってもとの自分に戻った気がします。初めにかかりつけ医に相談して本当に良かったと思います。”

覚えていて下さい-----今すぐ治療できます。
恐怖体験と今の気分について医師に相談しましょう

米国精神保健研究所冊子より
(NIH Publication No.00-4675)
翻訳:白澤 彰子