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不安障害研究へのご協力のお願い

 NPO不安抑うつ臨床研究会・赤坂クリニックは、東京大学医学部精神神経科、早稲田大学人間科学部と共同で、不安障害の原因をより正確に明らかにし効果的な治療法や予防法の確立を目指して、遺伝子解析を取り入れた研究「不安障害発症にかかわる関連遺伝子および環境因子の解析」を行っており、本研究の内容・意義を理解して御協力いただける方を募集しております。

 パニック障害などの不安障害の多くは、複数の遺伝子の変化と環境的な要因との組み合わせで生ずると考えられています。本研究は、不安障害への「かかりやすさ」に影響する遺伝子の解析、また、発病に影響する環境的心理的要因・身体症状の検討を行うことを目的としています。遺伝子を含めてさまざまな要因を明らかにすることで発病のメカニズムを解明し、将来の治療法・予防法の確立につながるものと考えています。また、将来はその方の体質にあった治療法の確立が求められており、そのためには遺伝子研究や環境因の検討が必須と考えています。ご協力により得られた研究成果は、各個人の氏名や情報が明らかにならない形にまとめた上で、学会や学術雑誌ならびに研究用データベース上等で発表させていただきたいと思います。

 研究方法としては、患者さんの血液から遺伝子を形作る物質であるDNAを抽出し、その構造の変化を調べます。その結果を、一般の方について同じ方法で得られた結果と比較して、どのような遺伝子のどのような変化が病気への「かかりやすさ」と関わっているかを調べます。得られた血液・DNAならびにさまざまな情報は、名前を消して(番号に直して匿名化して)使用するなど、プライバシーは厳重に保護いたします。もちろん、この研究における検査の費用はこちらの負担で行います。

 実際に患者さんにしていただくことは、採血への協力と診断確認などのための面接・質問を受けていただくこと、また、質問紙への回答です。また、内科的病気とその治療歴、食事・嗜好品などに関する生活習慣、出生時・幼少時の出来事などについて質問させていただきます。採血は20mlまでで患者さんにとって可能な範囲の量を、日常の検査と同様の方法で行いますので、体に害になることはまず無いと考えられます。

 ご協力を考えていただける方には、担当者が研究計画やお願いする内容についての説明書をお示しして詳しくご説明させていただきます。その上で、同意いただける場合には、本研究への同意文書にご署名をお願いいたします。病気のことや遺伝子解析研究に関して、不安に思うことや相談したいことがある場合は、この説明の担当者または主治医あるいはNPO不安抑うつ臨床研究会・赤坂クリニックにおたずね下さい。よろしくお願い申し上げます。

NPO不安抑うつ臨床研究会代表・赤坂クリニック理事長

貝谷 久宣

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