第46回 ワークショップ 詳細

第46回 東京認知行動療法アカデミー ワークショップ

◆日時◆
2018年2月4日(日)
◆会場◆
早稲田大学国際会議場
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田 1-20-14
◆テーマ◆
「公認心理師に備える認知行動療法(4)」「マインドフルネス」
申し込みは終了いたしました。


◆受付締切◆
2018年1月25日(木) までにご希望の回のページにある 申し込みボタン にてお申し込みくださいませ。
◆当日受付可能な講座◆
ございません。締切日までにお申し込みくださいませ。
◆受講資格について◆
受講できるのは、原則として、医師、臨床心理士、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、薬剤師、教員免許、学校心理士、産業カウンセラーの資格を持つ方か、心理学系の学部に在学中か卒業された方、心理系の大学院に在学中か修了された方です。
◆受講費について◆
受講料は1科目ごとに8千円です。
学割適用(当日学生証提示の必要あり)で1科目ごとに5千円となります。
◆受講者数について◆
各科目とも先着順に受け付け、定員に達した場合は〆切とさせていただきます。
◆証明書について◆
受講された方には、1科目ごとに、受講証明書を発行いたします。
詳しくは、「研修受講証明書発行のご案内」をご覧ください。

ワークショップ プログラム

◆第1会場◆
テーマ別ワークショップ
番号 時間 講義タイトル
[定員] 講師
1 9:45~11:45 医療現場での認知行動療法
[定員80] 坂野 雄二
北海道医療大学 名誉教授 北海道医療大学心理科学部 特任教授
2 12:45~14:45 公認心理師に備える認知行動療法:カリキュラムと国家試験の勉強法
[定員80]
満席となりました
丹野 義彦
東京大学教授 日本学術会議会員
3 15:30~18:30 子どもの認知行動療法
[定員80] 下山 晴彦
東京大学大学院 教育学研究科 教授
◆第2会場◆
テーマ別ワークショップ
番号 時間 講義タイトル
[定員] 講師
4 9:30~11:30 病院臨床におけるマインドフルネス活用の実際-ケースも含めて
[定員80] 熊野 宏昭
早稲田大学人間科学学術院 教授
5 12:15~15:15 子どもに役立てるマインドフルネストレーニング
[定員50] 伊藤 義徳
琉球大学 法文部 人間科学科 人間行動専攻課程 臨床心理学コース 准教授
6 16:00~18:00 マインドフルネスの磨き方-有心から無心へ-
[定員80] 藤田 一照
曹洞宗国際センター所長

講師略歴

坂野 雄二
北海道医療大学 名誉教授 北海道医療大学心理科学部 特任教授
◆略歴◆
昭和48年 神戸大学教育学部教育心理学科 卒業
50年 ミュンヘン大学心理学研究所客員助手
52年 東京教育大学大学院教育学研究科修士課程教育心理学専攻修了
55年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻修了
58年 教育学博士(筑波大学博乙164号)

職歴
昭和55年 千葉大学教育学部講師
58年   同 助教授
62年 早稲田大学人間科学部助教授
平成元年  フィリピン・デラサール大学行動科学部交換教授
3年 東京大学医学部心療内科講師(至平成14年)
4年 早稲田大学人間科学部教授
5年 米国サウスカロライナ大学医学部客員教授
12年 米国MCP Hahnemann大学客員教授
15年 北海道医療大学心理科学部 教授
現在  北海道医療大学 名誉教授 北海道医療大学心理科学部 特任教授

◆専門分野◆
臨床心理学,特に,不安や抑うつの基礎メカニズムの解明と治療法の効果研究,ストレス関連疾患の治療法の開発と効果研究,健康の維持増進に関連する指導法の開発と効果研究等
◆学会活動等◆
日本行動療法学会(元理事長),日本行動医学会(顧問),日本自律訓練学会(理事),日本不安障害学会(理事),日本心身医学会(評議員),日本心理学会(評議員),アメリカ行動療法認知療法学会(Fellow,International Associate),他
◆資格◆
日本行動療法学会認定専門行動療法士,日本自律訓練学会認定自律訓練法指導士,臨床心理士,シニア産業カウンセラー,Academy of Cognitive Therapy(米国)認定Cognitive Therapist
◆主著◆
「認知行動療法の基礎」 2011 金剛出版
「不安障害の認知行動療法」 2010 日本評論社(共編)
「認知行動療法の技法と臨床」 2008 日本評論社(共編)
「パニック障害ハンドブック:治療ガイドラインと診療の実際」 2007 医学書院(共著)
「うつ病の認知療法<新版>」 2007 岩崎学術出版社(監訳)
「うつ病:アセスメントと治療法の組み立て方」 2007 金子書房(監訳)
「不安障害の臨床心理学」 2006 東京大学出版会(共編)
「実践家のための認知行動療法テクニックガイド」 2005 北大路書房(監修)
「不安障害」 2005 日本評論社(監訳)
「セルフ・エフィカシーの臨床心理学」 2002 北大路書房(編著)
他約90件(分担執筆を含む)
◆論文◆
約500編(分担執筆を含む)
ワークショップ概要
医療現場での認知行動療法
 認知行動療法はさまざまな医療の現場で活用されています。医療現場で認知行動療法を活用しようとする時、大きく三つの観点から学ぶ視点を持つことが必要でしょう。
 一つは、一定の条件の下で診療報酬化された標準的な認知療法・認知行動療法に関する知識を手に入れておく必要があります。それらには、うつ病に対する認知療法・認知行動療法、そして、不安症、および強迫症に対する認知行動療法があります。いずれも治療マニュアル等が公開されています。
 第二は、現時点(2017年11月)ではまだ診療報酬化されていないものの、さまざまな疾患の治療に適用される認知行動療法に関する知識です。不眠症(例:岡島・井上, 2012)、摂食障害(例:フェアバーン, 2010;永田、2011)、過敏性腸症候群(例:トナー, 2011)、慢性疼痛(例:伊豫他, 2016)、統合失調症(例:原田他, 2007;石垣, 2013)、ADHD(例:サフレン, 2011)など、さまざまな疾患に対して認知行動療法が有効であることが示されています。また、児童期の不安とうつ(例:石川, 2013)、成人を対象とした不安とうつの改善を目指した統合的な治療プログラム(例:バーロウ, 2012)等もその有効性が示されています。対象者に合わせてそれらを柔軟に適用することのできる力が求められています。
 そして第三に、認知行動療法の基本的発想、および認知行動療法の基礎となる理論(例:坂野, 2011;貝谷・福井, 2012)を身につけておかなければ、上記の二つの治療場面で認知行動療法を「使いこなす」ことは難しいと言えるでしょう。認知行動療法のさまざまな関わり方を柔軟に個別化することができるかは、如何にたくさんの理論とスキルを持っているかにかかっているのでしょう。
 そこで本講義では、そうした三つの視点から、医療現場で臨床心理学関連業務を行う時に知っておくと良い認知行動療法の知識を学びます。
参考となる書籍等
バーロウ,D.H.他著(伊藤正哉・堀越勝 訳) 不安とうつへの認知行動療法の統一プロトコル,診断と治療社,2012
フェアバーン,C.G.(切池信夫 監訳) 摂食障害の認知行動療法,医学書院,2010
原田誠一他 症例から学ぶ統合失調症の認知行動療法,日本評論社,2007
石垣琢磨 統合失調症の認知行動療法 精神神経学雑誌 115(4)372-378,2013
石川信一 子どもの不安と抑うつに対する認知行動療法,金子書房,2013
伊豫雅臣 他 慢性疼痛の認知行動療法:“消えない痛み"へのアプローチ,日本医事新報社,2016
貝谷久宣・福井 至 やさしくわかる認知行動療法,ナツメ社,2012
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/manual1.html (2017年11月)
日本不安症学会 http://jpsad.jp/manual.html (2017年11月)
岡島 義・井上雄一 認知行動療法で改善する不眠症,すばる舎,2012
永田利彦 摂食障害の認知行動療法 総合病院精神医学,23(4),2011,355‐363
サフレン,S.A.他(坂野雄二 監訳) 大人のADHDの認知行動療法:セラピストガイド,日本評論社,2011
坂野雄二 認知行動療法の基礎,金剛出版,2011
トナー、B.B.他(野村 忍 監訳) 過敏性腸症候群の認知行動療法:脳腸相関の視点から,星和書店,2011
対象
初級
丹野 義彦
東京大学教授 日本学術会議会員
◆略歴◆
1954年 宮城県生まれ。
1978年 東京大学文学部心理学科卒業。
1981年 東京大学大学院人文科学研究科修了。
1985年 群馬大学大学院医学系研究科修了。医学博士。臨床心理士。
1991年 東京大学教養学部助教授
2006年 東京大学大学院総合文化研究科教授(現在に至る)
2011年 日本学術会議第1部会員(現在に至る)
2016年 厚生労働省・文部科学省 公認心理師カリキュラム等検討会  ワーキングチーム構成員

◆著訳書◆
「心理療法が開く未来:エビデンスにもとづく幸福改革」ちとせプレス
「臨床心理学」有斐閣
「講座臨床心理学全6巻」東京大学出版会
「エビデンス臨床心理学」日本評論社
「医療心理学を学ぶ人のために」世界思想社
「認知臨床心理学入門」東京大学出版会
◆所属学会役員◆
日本心理学会 公認心理師担当常務理事 前公認心理師検討委員会委員、日本認知療法・認知行動療法学会 公認心理師あり方検討委員会委員長、日本認知・行動療法学会 前副理事長 公認心理師対応委員会委員
ワークショップ概要
公認心理師に備える認知行動療法:カリキュラムと国家試験の勉強法
 国家資格である公認心理師の養成カリキュラムや現任者講習会の概要が決まり、国家試験は2018年12 月までに実施することになりました。国家試験や現任者講習会の内容はまだ決まっていませんが、確実なことは、公認心理師の活動は、認知行動療法が中心となっていくということでしょう。事実、カリキュラムの「公認心理師に求められる役割、知識及び技能」として、医療分野および司法・犯罪分野において認知行動療法がとりあげられました。また、大学院カリキュラムでも、心理実践科目「心理支援に関する理論と実践」に中で、「行動論・認知論に基づく心理療法の理論と方法」(つまり認知行動療法)が必修となりました。
 本ワークショップでは、公認心理師における認知行動療法の役割を考えるとともに、公認心理師カリキュラムの修得方法や、国家試験のための勉強法について考えてみたいと思います。
対象
公認心理師の勉強や受験を考えている方

下山 晴彦
東京大学大学院 教育学研究科 教授
◆略歴◆
1983年 東京大学大学院教育学研究科博士課程中退
博士(教育学:東京大学 1997)
東京大学学生相談所相談員、東京工業大学保健管理センター専任講師、東京大学教育学部助教授を経て、2004年より現職

◆著書・訳書◆
「臨床心理学を学ぶ2 実践の基本」(東京大学出版会 2014)
「子どもと家族の認知行動療法全5巻(1うつ病、2不安障害、3PTSD、4摂食障害、5強迫性障 害)」 (誠信書房 2013)
「認知行動療法臨床ガイド」(金剛出版 2012)
「迷わず学ぶ認知行動療法ブックガイド」(岩崎学術出版社 2012)
「臨床心理学をまなぶ1 これからの臨床心理学」(東京大学出版会 2010)
◆所属学会◆
日本心理学会、日本心理臨床学会、日本教育心理学会
◆ワークショップ講師歴◆
2008・2009年 家庭裁判所調査官研修 「認知行動療法」
2008・2009年 東京大学医学部附属病院こころの発達診療部研修コース 「認知行動療法」
2009年 第35回日本行動療法学会/第9回日本認知療法学会 「子どもと若者のためのCBT」
2014年 第35回東京認知行動療法アカデミーワークショップ「子どもと若者に認知行動療法を実施する際の工夫―強迫性障害に対する曝露妨害反応法を中心として―」
ワークショップ概要
子どもの認知行動療法
我が国では子どもの問題に対しては、ほとんどの場合、遊戯療法や箱庭療法が用いられてきた。しかし、近年では、発達障害が増加するのに従って、イメージの表出や共有が難しく遊びが成立しないケースがみられ、その限界や問題点が指摘されている。それに対してCBTでは日常場面における適応を目指して問題解決に当たるために、そのような限界を補うことができる。本講義では、遊戯療法や箱庭療法の要素を組み入れた、子どものための認知行動療法の理論と実際を解説する。
なお、参加者が心理職である場合には、事前に下記の映像番組を観てくることが望ましい。
https://www.youtube.com/watch?v=WVgeV3T_RV4&feature=youtu.be
対象
指定なし

熊野 宏昭
早稲田大学人間科学学術院 教授
◆略歴◆
1985年 東京大学医学部卒。
1995年 東京大学博士(医学)取得。東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学(東京大学心療内科)助教授・准教授)、
2009年4月から、早稲田大学人間科学学術院教授。
 研究面では、マインドフルネスやアクセプタンスなどの技法を含む「新世代の認知・行動療法」について、特に医療場面で短期間で大きな効果を上げることを目指した研究を行っている。
 臨床面では、早稲田大学人間科学学術院心理相談室において相談及び相談補助員の指導に当たるとともに、赤坂クリニック・綾瀬駅前診療所において、心理士と協力しながら、パニック障害、軽症うつ病、摂食障害、心身症などを対象に、薬物療法や面接治療に加え、認知・行動療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)、マインドフルネスなどの行動医学的技法を用いている。

◆主な著書◆
新世代の認知行動療法/日本評論社、実践!マインドフルネス/サンガ、マインドフルネスそしてACTへ/星和書店、ストレスに負けない生活/ちくま新書、ほか
◆学会等◆
日本認知・行動療法学会理事、日本マインドフルネス学会副理事長、日本不安障害学会理事、日本心身医学会評議員、ほか。
◆ワークショップ講師歴◆
東京認知行動療法アカデミー 第4・9・10・11・16・17・18・21・25・29・31・33・36・41・44回ワークショップ
ワークショップ概要
病院臨床におけるマインドフルネス活用の実際-ケースも含めて
 マインドフルネスが広く臨床適用されるようになったのは、1970年代に、8週間のグループ療法として慢性疼痛への適用から始まったマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)からである。その後、2000年前後より、境界性パーソナリティ患者を対象にした弁証法的行動療法(DBT)、再発性うつ病を対象にしたマインドフルネス認知療法(MBCT)、様々な精神疾患や心身症等を対象にしたアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)やメタ認知療法(MCT)などが広く用いられるようになり、多くのランダム化比較試験等でもその有効性が示されてきた。
 上記の内、MBSR以外は、認知・行動療法の発展の流れの中で開発されてきており、マインドフルネスを積極的に活用する認知・行動療法は、「新世代の/第三世代の/マインドフルネス的な認知・行動療法」と呼ばれ、わが国でも過去10年ほどの間に広く実践されるようになった。本ワークショップでは、演者の研究室で実践してきたACT、MCT、MBSR・MBCT等の実際について、運用上の工夫や留意点なども含めて解説し、参加者の明日からの臨床に役立ててもらえるようにしたい。
対象
指定なし

伊藤 義徳
琉球大学 法文部 人間科学科 人間行動専攻課程 臨床心理学コース 准教授
◆略歴◆
1998年 早稲田大学人間科学部卒業
2000年 早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了(修士(人間科学))
2003年 早稲田大学大学院人間科学研究は博士後期課程修了退学
2004年 早稲田大学人間科学部助手
2005年-7年 花園大学客員研究員
2005年 琉球大学教育学部講師
2007年 琉球大学教育学部准教授
2017年 琉球大学改組に伴い琉球大学法文学部准教授(現在に至る)

◆所属学会等◆
日本マインドフルネス学会(理事),日本感情心理学会(常任理事),日本認知・行動療法学会(理事),日本心理学会,日本心理臨床学会,日本認知療法学会,日本健康心理学会,日本パーソナリティ心理学会,日本心身医学会,日本トランスパーソナル精神医学/心理学会(以上,正会員)他
◆主な著書・訳書◆
「マインドフルネス&アクセプタンス:認知行動療法の新次元(監訳)」2005 ブレーン出版
「子どもと青少年のためのマインドフルネス&アクセプタンス:新世代の認知/行動療法実践ガイド(監訳)」2013 明石書店
「マインドフルネスと自己:自己の心理学は人を救えるか?」 梶田叡一・中間玲子・佐藤德(編著) 現代社会の中の自己・アイデンティティ 108-128. 2016 金子書房
「マインドフルネス認知療法:科学的心理療法と仏教の邂逅」精神療法(特集)マインドフルネスを考える,実践する 42(2), 46-53. 2016 金剛出版
「マインドフルネス系CBTのアセスメントとケースフォーミュレーション」臨床心理学(特集)認知行動療法を使いこなす 16(4),444-449.2016 金剛出版
◆ワークショップ講師歴◆
H28日本心理臨床学会春期大会ワークショップ講師(5時間)「マインドフルネスの意味と実践方法」
H27日本認知・行動療法学会大会ワークショップ講師(3時間)「マインドフルネスの意味と実践方法」
H25年日本学生相談学会ワークショップ講師(5時間)「マインドフルネスの科学と実践を楽しむ」
東京認知行動療法アカデミーワークショップ第6回,第32回,第41回,第43回他多数
ワークショップ概要
子どもに役立てるマインドフルネストレーニング
マインドフルネス瞑想は,心の筋トレです。心の筋力がついてくると,自分の軸がしっかりしてきて,ぶれにくくなります。そうしたトレーニングは,大人だけではなく子ども達の成長や気持ちのコントロールにも役立ちます。発達障がいや行為障害を抱える子ども達や,不安や摂食の問題を抱える子ども達の支援に役立つことが,データでも示されています。私は,少年院でのマインドフルネス指導を3年ほど行ってきています。また,中学校でマインドフルネスやコンパッションを核としたいじめ予防プログラムの効果について研究しています。そうした経験や,海外でワークショップに参加した経験をもとにしながら,子ども達にマインドフルネスを活用する際の工夫やアイデアをご紹介し,また実際に,皆様にも体験頂こうと思います。
なお本セッションは,マインドフルネスの基本を知った方を対象に,「それを子ども達にどのように応用するか」を考える機会を提供する場にしたいと考えています。マインドフルネスに全く初めて触れる方にとっては少し不親切になってしまうかも知れません。何卒ご了承ください。
対象
中級(マインドフルネス瞑想に関する研修会等を1回以上受け,自身でも瞑想実践を行っている方で,子どもの臨床にマインドフルネスを応用してみたいと考えておられる方)

藤田 一照
曹洞宗国際センター所長
◆略歴◆
1954年、愛媛県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科を経て、大学院で発達心理学を専攻。院生時代に坐禅に出会い深く傾倒。28歳で博士課程を中退し禅道場に入山、29歳で得度。33歳で渡米。以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で住持をつとめる。近隣の大学や瞑想センターでも禅の講義や坐禅指導を行う。2005年に帰国し、現在、神奈川県葉山を中心に坐禅の研究、指導にあたっている。 2010年より曹洞宗国際センター所長。

◆著作・共著・訳書◆
著作に『現代坐禅講義 - 只管打坐への道』、
共著に『アップデートする仏教』、『安泰寺禅僧対談 』、『禅の教室』、『〈仏教3.0〉を哲学する』、『青虫は一度溶けて蝶になる』、『生きる稽古 死ぬ稽古』など。
訳書に『禅への鍵』『法華経の省察』、『禅マインド ビギナーズ・マインド2』など。
ワークショップ概要
マインドフルネスの磨き方-有心から無心へ-
 マインドフルネスを実修する際に出会う様々な困難の多くは、日常的な意識の使い方、つまり有心(自我意識主導のモード)でマインドフルになろうと努力することに由来している。
 このレクチャーでは、有心的アプローチがそのような困難をどのようにして生み出すのかについて解説し、それとは異なるもう一つのマインドフルネスへのアプローチとして無心(コントロールしようとする自我意識が手放された、身心の自己調整能力に任せたモード)のマインドフルネスを論じる。有心から無心のマインドフルネスへとシフトしていくところにマインドフルネスの醍醐味や臨床的効果があるのではないか。なお、講義のほかに、無心のマインドフルネスを垣間見るための実際のワークもあわせて試みる。
対象
指定なし

申し込みは終了いたしました。

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