マインドフルネス 蓼科リトリート体験記

2016年8月31日

2016年8月26日(金)から28日(日)の3日間、私は、赤坂クリニック主催のマインドフルネス 蓼科リトリートに参加させて頂きました。今回、参加させて頂くにあたり、昨年、リトリートにご参加された方々から、いかに素晴らしいかを伺い、私も、少しでも私自身の治療が進むことと、少しでも人生や人間性を変革、向上させたいと願い、参加させて頂きました。今般、蓼科リトリートに参加させて頂き、大自然に抱かれ、素晴らしい体験をさせて頂き、心より感謝致します。都会の喧騒を離れ、赤坂クリニックのマインドフルネスの先生方やスタッフの方々の大きな深い愛情に包まれ、安心して、己と向き合い、多くの気づきと学びがございました。その感動を伝えたく、体験記で、より多くの方々に、蓼科リトリートを知って頂きたく、筆を取らさせて頂いております。
リトリートとは、パソコンでネット検索すると、様々な定義があるようです。私がしっくりと行く定義は、次のようになります。
「リトリートとは、日常のストレスのない環境でゆっくりと過ごし、リラックスした時間と空間で、体や心の動きのバランスを調整、自然との調和の中で、心身共にリフレッシュすることです。」
今回、蓼科リトリートの参加者は8名と少数でした。では、どのように、私達8名が自然との調和の中で、心身共にリフレッシュしたのでしょうか?
その前に、私が何故、どのような経緯で、赤坂クリニックにお世話になることになり、蓼科リトリートに参加することとなったのか、それまでの経緯をお話させてください。
私は、長年働いた会社で、とある事件が起き、その後、ある日、朝起きて出社することが出来なくなりました。数日間、全く起き上がれない日が続き、今後、どうするか、悩んでいたところ、友人から勉強会の案内メールが届き、この友人に相談しました。友人は、心療内科に行って相談した方が良い、ちっとも恥ずかしくないとアドバイスされました。私は、数年前に離婚しており、離婚した元家内がパニック障害患者でした。結婚当初、すぐに治ると思っていたのですが、薬物の服用の仕方が自己流で、アルコール依存症、うつ病、統合失調症と年数が経過する毎に悪化しました。それを見ていたので、心療内科に行くことには抵抗がありました。
そんな中、ある日、日経新聞を見ていると、赤坂クリニックでマインドフルネスというヨガと冥想を行っており、それが精神的な病気に効き目があると新聞に掲載されているのを見つけました。友人の勧めもあり、思い切って、通院してみました。診断によると、私のケースでは、薬による治療より、マインドフルネスに毎日通う方が、治療効果が高いとおっしゃって頂きました。
さらに、マインドフルネスとは、単なる精神病精神障害の治療に効果があるだけではない。人間そのものが生まれ変わり、人生そのものが変わる。坐禅を行う中で、宇宙と一体になったり、体の中が空洞になったり、悟りをひらくように感じる患者さんも数名いるんだ。マインドフルネスで生まれ変わって人生を変えてみろと先生におっしゃって頂いたことが衝撃的でした。
当初、マインドフルネスが何かわからず、ましてや、その治療効果に疑問符がついている状態でした。しかし、このまま、何もせず、どんどん症状が悪化し、より深刻な精神病精神障害へと進んでしまっては困る。他に対策が思い浮かばないので、まずは、マインドフルネスに毎日のように通うしかないと、ワラをもすがる思いで、昨年11月中旬から通いはじめました。最初の1~2週間は通うこと自体に慣れることで精一杯でした。そのうち、先に通いはじめている先輩の方々や同時期に通いはじめた方々と自然と知り合いになり、彼らの体験談を伺うにつれ、これは凄いのかもしれないと感じ、必死に取り組みはじめました。関連書籍も10冊以上拝読し、貝谷先生、熊野先生はじめ日本人の先生方、マインドフルネス創始者であるジョン・カパットジーン、第一人者である、ティク・ナット・ハン師、ラリー・ローゼンなど外国人著者の書籍いずれも素晴らしく、逐一、感動し、マインドフルネスの理論的な学習から実践的な学習へ身が入りました。これは凄いと。
今に留まる。評価せず、ありのままを受け止める。気づく。この単純な3点を身につけることが、いかに凄いことか、その意味が分かりはじめ、その効果も徐々に実感する毎日でした。お釈迦様が説いていたことが科学的にどのような意味をもっていたのかも分かりはじめ、知的欲求も刺激され、毎日がとても楽しくなりました。次第に、私自身がとてもつらい思いをしたので、同じように、精神的につらい思いをしている多くのビジネスマン達を助けたい。そういう仕事もしたいと思いはじめるようにもなりました。マインドフルネスをはじめて1か月から5か月位の約4か月は治療も進み、何より、「パパ、性格が変わったね」と高校生の娘にマインドフルネス開始から半年後に言われ、その実践と学びが習熟したかに見えた日々でした。このまま、仕事に完全復帰できそうな気がしている矢先でした。

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