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哲学の本 (ケセラセラ vol.89 夏)

医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック 院長 吉田栄治

 

夜、眠る時に、哲学の本は格好の睡眠薬がわりになります。面白い小説などはダメですね。夢中になってしまって逆に眠れなくなります。岩波文庫、中公文庫、講談社学術文庫などの哲学本などがお勧めです。枕元に読書灯(白熱灯は熱くて危ないのでLEDがいいと思います)をつけて、横になって読めば、だいたい数十行で眠くなりますから、そうしましたら、本を置いて読書灯を消して、そのまま目をつぶればOKです。

最近私が重宝している本は、以下のようなものです。
・ショーペンハウワーの「意
志と表象としての世界」
・パスカルの「パンセ」
・ゲーテの「ファウスト」
・ニーチェの「ツァラトゥストラ」などなど。

ベッドに横になって、その日の気分であちらを読んだりこちらを読んだりして、ものの数分で寝ています。

『意志と表象としての世界』

ショーペンハウワーのこの本は、結構面白いです。少し読むと眠くなって寝てしまうのでなかなか先に進まず、時間をかけてゆっくり読み進めています。まだ半分ほどまでしか読んでいませんが、いろいろと考えさせられることが多く、この本を読んで感じたことなどを少し書かせてもらいますね。
まず、出だしの一文にやられました。「世界はわたしの表象である」といきなりきます。『表象』というのは、ちょっと難しい言葉ですね。辞書よれば「心に思い浮かべられる外的対象の像。知覚内容・記憶像など心に生起するもの」となります。私たちは外界を知覚していますが、それらは全て私たちの頭の中に像を結んでいるものにすぎず、物そのものとは違う。ですから「人間は太陽も知らないし大地も知らない、人間が知っているのはいつもただ太陽を見る眼にすぎず、大地を感じる手にすぎない、人間を取り巻いている世界はただ表象として存在するにすぎない」というわけです。
そして「世界はひたすらわたしの表象としてわたしに向き合って存在している」ときます。このくだりを読んで、世界を認識している「わたし」という観点から考えると、この世界は「自分」と「自分のまわりの世界」の二つに大きく分かれるということに改めて気付かされました。世界と対峙している自分、自分の内面と自分を取り巻く世界、主観と客観といったことをいろいろと考えさせられました。
そしてさらに進むと、「この世界は表象であるほかに何であるかといえば、それはもっぱら意志である」「世界はわたしの意志である」「生きんとする意志である」となっていくのですが、このあたりになると、ちょっとまだ理解が及びません。これからじっくり読み込んでいきたいと思っています。

 

自分の人生における主人公は「わたし」

どうもここまで書いてくると、アドラー心理学の紹介(ケセラセラVol.85のコラム)の際に書いた「あなたは世界の中心ではない」という主張と真反対に聞こえますが、アドラーの主張は、「あなたは世界の中心に君臨しているわけではない」「あなたはあくまでも共同体の一員であり、全体の一部であって、周りの仲間に関心をよせて共同体にコミットしていくことが大切だ」ということでしたね。自分の人生における主人公は「わたし」であることを否定しているわけではありませんでした。
そうなんです。自分の人生における主人公は「わたし」なんです。波乱万丈の人生、平穏で平坦な人生、辛く苦しいことが一杯ある人生、好きなことが何でもできるような人生(でも満足できないかもしれない人生)などなど、いろいろな人生がきっとあると思います。しかし、それぞれの人生にどんな意味を見出していくのかは、その人生の主人公である「わたし」に課せられた課題なのではないでしょうか。

 

眠れない夜は

いろいろ悩み事などがあって、夜、なかなか眠れそうにない時には、自分という存在や人生について、いろいろと考えさせてくれる、ちょっと小難しそうな哲学的な本などを読んでみるのが良いと思います。人生の意味などを考えながら、きっと安眠できると思います

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