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物質が「くすり」になるまで 前篇

 和楽会の各クリニックでは”治験”に参加していただける方を募集しています。

“治験”は新薬が世の中に出回るようにするために必ずしなければならない試験で、私たちのもとへ届く「くすり」を作るためのプロセスの最終段階であります。

“治験”に興味のある方は、当HPでも情報を載せておりますので、1度ご覧になってみてください。

治験についての説明や各クリニックで募集している治験の種類などをお調べいただけます。

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今日は「くすり」の誕生するまでと、その開発に携わった人物をテーマにした原井院長の記事をご紹介したいと思います。(以下、記事は和楽会季刊誌≪ケセラセラ≫に掲載されているものです)

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 なごやメンタルクリニックも治験を手がけています。全ての薬は、化学合成や植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された数多くの物質の中から選び出されてきたものです。これらの物質に対して試験管の中での実験や動物実験を行い、病気に効果があり、人に使っても安全だろうと予測されるものが「くすりの候補」になります。この「くすりの候補」の開発の最終段階では、実際の患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要になります。人を対象にした試験を臨床試験と呼びますが、その中で特に「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集めるための試験を「治験」と呼んでいます。治験を通じて得られた成績を国が審査し、病気の治療に必要かつ安全を判断された物質だけが医師が処方できる「くすり」となります。

 新しい「くすり」の開発は、ハイリスク・ハイリターンの典型です。2012年のノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授が開発したiPS細胞によって新しい「くすりの候補」が見つかったとしても、そこから本当の「くすり」になるまでには遠い道のりがあります。一般に新薬の開発には10年以上の歳月と、400億円を超える費用がかかることが普通です。治験に必要な患者さんの数も延べで千人を超えます。これだけやって、最終的に国に承認された「くすり」になれるのは「くすりの候補」の中の2割以下です。残りの8割以上の「くすりの候補」につぎ込まれた10年の歳月と400億円のお金は全部無駄になった、ということになります。

 今回はメンタルクリニックでよく処方される中で、おそらく最もよく出されている抗不安薬、ベンゾジアゼピン系薬物の発見物語を取り上げます。

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ベンゾジアゼピン系薬物とは

 ベンゾジアゼピン系薬物とは、メイラックスやワイパックス、デパス、レンドルミンなどの抗不安薬、睡眠導入剤の総称です。どの薬も図に示すようにベンゼン環とジアゼピン環の2つがつながった構造をもっています。

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Rのところだけが異なっていて、この違いによって作用の持続時間などの違いが生じてきます。

 デパスやレンドルミンのように睡眠導入剤としても使われるベンゾジアゼピンは6時間以内に体から消えてしまう短時間作用型ですし、ワイパックスは12時間程度の中時間型、メイラックスは数日かかるという超時間作用型です。しかし、いずれの薬も同じ構造があり、脳の中で作用する場所も同じです。

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