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新型コロナウイルス感染拡大の今 メンタルヘルスについて思うこと ーその2ー(ケセラセラvol.103 内田千代子)

医療法人和楽会 横浜クリニック 医師 内田千代子

新型コロナウイルス感染症の勢いは衰えを知りません。我々はこれまでとは異なる-三密を避ける-生活様式を余儀なくされています。オンラインでの在宅勤務や授業などにすっかり慣れたという人もいますが、なかには相当のストレスを抱えているという人もいます。いずれにしても、人と人との交流を避ける生活はさびしいですね。前回に引き続き、このような時期のこころの健康について皆さんと共に考えてみたいと思います。

●在宅で仕事をするときの注意点として
オンとオフの切り替えが難しいという問題があります。時間と場所という枠(設定)が人間の精神や行動にどれだけ影響するかは想像を超えるものがあります。
アメリカ精神医学会でも、「在宅の仕事は、場所と時間を決めよう」と呼びかけています。アメリカのように広い家に住む人が少ない日本では、せめて机を仕事場所と決めて、 朝9時になったら机に向かってパソコンを開くなどの工夫をして気分を変えている人も多いのではないでしょうか?これは、ある意味、ルーティーン化することにつながります。
自閉スペクトラム症の人にとって、ルーティーンが崩されることは耐えがたいことで、変化に慣れるまでは相当の時間を要します。健常人にとってもルーティーンがなくなるのはやはり大変で、ルーティーンを作ることで落ち着くという面もあります。

つながっている感覚が大事 ―オンラインミーティングにおいても、指示したりフィードバックしたり、努めて交流をもつ―このこともWHOでもアメリカ精神医学会でも、日本国内でも強調されています。人と直接会えない状況は、人と人との物理的距離だけでなく、心理的距離も広がる傾向にあります。オンラインでは気軽に聞いたり相談したりすることが難しくなります。オンラインで仕事をしている方から、毎日同じ時間に上司と打ち合わせをすることになっていて質問もしやすく仕事がやりやすい、オンラインで仲間の顔を見るだけでもホッとするという意見を聞きます。オンラインでは、ちょっとした質問がしにくく困っているという場合もあり、上司の方から部下にわからないことはないかと時々様子をうかがうことも必要だと思いました。

家族で過ごす時間が増加したことにより、一緒に夕食を食べられてよかったというプラスの面も大きいのですが、妻であり母でもある女性の方から、「家事が増えて大変」「夫がずっといるというのが耐えられない」「子どもにイライラして怒る機会が増えた」という悩みも聞きます。中には離婚の危機に至ったという方もおられます。夫婦や親子の問題が先鋭化しやすい状況といえます。一人になる時間を作るようにした結果、イライラが治まったという方もいます。密になりすぎたときには距離が必要ですね。そして、家族内でも、感謝やねぎらいの気持ちを言葉にすることが重要だと思います。

●ストレス軽減、不安を和らげるのに役立ちそうなこと
人に話すこと、聴いてもらうことは最も身近な方法ですね。それとともに、心身の緊張を和らげるつまり自律神経系の調節に役立ちリラックスできるといわれる、リラクセーション、ヨガなども有用です。 和楽会でとても力を入れている分野ですので、私が説明するまでもないのですが、マインドフルネスについて少し復習します。
マインドフルネスは、ストレス解消法として、最近特に注目を集めています。禅の瞑想が逆輸入されたようなものと考えてよいと思います。(ただし「禅の瞑想とは違う」と強調されることもあります。「禅は己を捨てるがマインドフルネスは自己の向上が目的だ」と)
今に注意を向けること、息を吸ったり吐いたりする時の呼吸の感覚に注意を向けることが基本になります。過去の失敗や未来の心配などにとらわれた心から解放され、集中力が高まる効果が期待されています。
うつ病や不安症の治療の現場でも補完的治療法として応用されています。
また、認知行動療法も有益です。自分自身のここちよい気持ちに注目すること、そういう感覚を得られる活動を増やすことを目指す、という「行動活性化療法」に私は注目しています。

精神科では、こころの病に対して、精神療法(精神分析、支持的精神療法、認知行動療法など)や薬物療法、その他の生物学的および電気けいれん療法や磁気刺激療法等の物理的治療法を施します。主だった治療法以外にも、役に立つものは何でも使うというのが私の方針ですし、和楽会の方針でもあると思います。

次回は、人と人が直接触れ合うことができない今の時期の交流のあり方について、引き続き考えたいと思います。

参考文献
内田千代子、COVID-19 緊急事態宣言下のメンタルヘルス~精神科医からのメッセージ~
2020年5月 星槎ジャーナル
https://gred.seisa.ac.jp/bbanerh2p-866/

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