自分でできるケア

なんとなく憂うつ、でも病院に行くほど深刻かどうかわからない。まず、自分で試せる"落ち込み"脱出法はありますか?


  ウォーキングやマッサージで気分が改善します

 病院に行くほどではないけれど、最近ちょっと落ち込みがち、という人は、まず自分でできるケアを試してみましょう。

 「気分が落ち込みがちなときは、体の疲れもたまっていることが多い。まずはゆっくり休養を」と薦めるのは大妻女子大学人間関係学部兼任講師の尾久裕紀医師。うつ症状が軽いなら、旅行や観劇などの気分転換も有効です。ただし、無理に「気分転換をしなければいけない」と、自分を追い込まないようにしましょう。

 また、運動不足の人はうつに陥りがち。ウオーキングなどの軽い有酸素運動をすると、脳内で気分を安定させる効果があるセロトニンという物質の分泌が増え、気持ちが楽になります。

 体を動かす方法として、貝谷理事長が薦めるのは軽い掃除。「適度な運動になるだけでなく、達成感もある。体を動かしている姿を見れば周囲も安心するし、『部屋がきれいになったね』と感謝され、人間関係も改善される」(貝谷理事長)。

 今すぐには体を動かす気にならない、という人はマッサージを。筋肉がリラックスすることでもセロトニンは増えるといわれています。