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医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

「 うつ」の再発を防ぐには(ケセラセラvol.96春)

医療法人和楽会 横浜クリニック 院長 海老澤尚

 

「うつ」から回復し、元気に社会生活に復帰した後しばらく経って、再び「うつ」が悪化することがあります。何度も「うつ」を繰り返す場合もあります。たとえ休職・休学に至ってその時は大変でも、「うつ」が一度でおさまってしまえば、長期的には徐々に影響も薄れてきます。しかし何度も繰り返すと自信が低下したり、同僚や家族が心配することもあります。そこで今回は、「うつ」の再発を防ぐにはどうすれば良いか、ご紹介したいと思います。

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マインドフルネスの臨床効果と脳科学 ③ マインドフルネスを続けると長生きしますか – その2(ケセラセラvol.95 冬)

医療法人和楽会 理事長 貝谷久宣

 

前回に引き続き瞑想により寿命が延びるかどうか検討しましょう。

スペインには曹洞宗寺院がバレンシアとセビリアにあり、本格的に坐禅をする人がかなり多数いると思われます。研究対象となった人達は、1日平均90分前後、10年以上坐禅をしている20人、両群とも男性14名で平均年齢48歳でした。テロメア長は白血球から分離したDNAで検査されました。坐禅群でのテロメア長は10・82±0・23kb、対照群では9・94±0・19kbで坐禅群のほうが統計学的有意にテロメアは長いことが明らかにされました(p<0・001)。また、テロメアが短い白血球の数は有意に少ないことが明らかになりました(p<0・005)。このように坐禅を続けた人はテロメアが長いだけでなく、セルフ・コンパッション尺度が高得点であり、さらに、体験回避の程度が低いことが明らかになりました。 続きを読む


病(やまい)と詩(うた)【43】 ー墓穴を掘るのか?ドナルド・トランプ大統領ー (ケセラセラ vol.89 夏)

東京大学名誉教授 大井玄

 

トランプ大統領は、もともと不動産屋で、テレビショーの司会者がたまたま大統領になったにすぎない、と嘆くアメリカ人も多い。
たしかに、いまや3000万人ともいわれる彼のツイッターのフォロワーがいなければ、大統領にはならなかっただろう。彼はデジタル時代の申し子である。
前回断ったように医師としての私が興味を持つのは、彼の性格的特徴であって、私の愛する認知症高齢者とおどろくほど共通するところと、まったく異質なところがあるからである。
共通する性格特徴は、嘘だとは思わないで嘘をつくこと、誇り高く、過ちを認めることは絶対にしないこと、さらに不安を容易に怒りに転化させることである。ただトランプ氏が直ちに腹を立てるのは、その性格的未成熟さによる。

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病(やまい)と詩(うた) -ウィリアム・S・クラーク先生(4)-(ケセラセラvol.80 春)

東京大学 名誉教授 大井 玄

 

親切な教師

 
中国の作家魯迅は、仙台医学専門学校に留学中、解剖学教授の藤野厳九郎に毎回ノートを見てもらい添削してもらったことを短編「藤野先生」に書いている。日本語が完全ではない彼にとって、身に沁みる親切だった。クラークは植物学をも教えたが、植物の学名はすべてラテン語であり、その素養のない学生たちは、筆記に大変な苦労をした。彼は学生たちのノートを実に丁寧に見てやり、その間違いを直してやっている。これはまた英語作文能力を高めるおそらく最良の方法であったが、教師にとっては非常な労力が必要になる。彼がウェブスターの英語辞書を沢山用意してきたおかげで、学生たちは勉強時、各人が一冊自由に使えたのである。
クラークの学生との接触は緊密で、夜、自分の宿舎で定期的に学生と会い、ひざを交えていろいろ話をしてやった。学生は話の面白さに釣り込まれただけでなく、先生が靴下をかがったり、ミカンを盛んに食べたりする姿にも惹かれた。

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不安のない生活(25) ミュンヘンの思い出 その3(ケセラセラ vol.80 春)

医療法人 和楽会 理事長 貝谷 久宣

 

前回、狂気のバイエルン王ルードビッヒⅡ世について触れたが、このことについてもう少し書き綴ろう。

この王様は中世騎士道に憧れ、ワーグナーを寵愛し、彼のオペラの世界に酔いしれた。そして、ヴェルサイユ宮殿をはじめとするいくつかの城をワーグナーと共に巡った。ルードビィヒⅡ世は、自分の中世の浪漫の世界を再現する理想的な城を造ろうと考えた。その城がドイツ観光の目玉の一つとなっているロマンティック街道の終点フッセンの近くに位置するノイシュバンシュタイン城である。

この城がほぼ完成したのが1886年で、その8年前にはやはりミュンヘンの南西オーバーアマガウの近くにリンダーホーフ城を作っている。この城はノイシュバンシュタイン城に比べるとずっと小さく、独特で瀟洒なおもむきを持った美しい建物である。私はこれらの城が気に入りミュンヘン滞在中に何度も訪れた。

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