フクロウblog | 2013 | 3月

医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

光陰矢のごとし

和楽会季刊誌”ケセラセラ”は毎年1・4・7・10月に発行しています。

もうそろそろ4月発行の春号が完成いたします。その際は春号の中から、先生方のコラムをご紹介させていただきたいと思っています。

その前に今回は冬号の締めといたしまして、前回のケセラセラより吉田院長のコラムをご紹介させていただきたいと思います。年明けに合わせた内容で書かれているため少し時期はずれになってしまうかもしれません。が、実は吉田院長にとって今年は節目の年でもありますので、その事にも少し触れているこちらのコラムをご紹介させていただきたいと思います。

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今、こうして今回のケセラセラの記事を書いているのは、平成24年の暮れも押し迫った十二月の終わりです。

(※こちらのコラムは平成25年1月1日発行のケセラセラに掲載されていたものです)

毎回のごとく原稿の締め切りを大分オーバーしてしまいます。この記事が印刷されてケセラセラの冬号が上がってくるのは、年が明けた平成二十五年の一月になるかと思います。皆様、つつがなく新年を迎えられたでしょうか。

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 この平成二十五年は、私が自衛隊医官(当時、自衛隊仙台病院勤務でした)を退職し、赤坂クリニックに院長として赴任してきて、ちょうど十年目にあたります。

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故人老いず

 今年も友人たちの訃報が相次いだ。医学部の同級生の二割以上は鬼籍に入ってしまった。彼らを思うとき、過ぎ去った夏の蒼天とその高みに登りゆく入道雲が念頭に浮かんでくる。

 医学部に進んだとき、初対面であるのにぼくを「ゲン」と呼び捨てにする男がいた。その訳はすぐ判った。「お、おれ、ゲンの方が呼びやすいんだ」。山口宣生は痩せてメガネをかけマハトマ・ガンジーそっくりだが、目はいたずらっぽく笑っていた。どもるからか、彼の話はながながと論理を展開させるよりも、短く核心をついた話し方だった。 

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 当時、日米安全保障条約をめぐって騒然とした社会情勢だったが、医学部ではノンポリ学生がほとんどだった。わが青春の血気は、アルバイトとサークル活動と勉学とに、急坂を駆け降りるような勾配を描いて向けられていた。教師の視点からいうと、教室には姿を見せないが、最低の合格点で進級していく不思議な学生の一人だった。 続きを読む


物質が「くすり」になるまで 後篇

人類最初のベンゾジアゼピンを発見した人、レオ・スターンバック

 1950年代は、向精神薬開発ブームの時代でした。アメリカでは抗不安薬としてメプロバメートが一世を風靡しました。そんな中で、ロッシュ社のアメリカ研究所でもメプロバメートを超える不安に効く新薬の開発に血眼になりました。そんな開発チームの中の一人にナチスの脅威から逃れてポーランドから移住してきていたユダヤ系の有機化学者レオ・スターンバックがいました。

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不安障害の認知行動療法


和楽会認知行動療法センターからの報告

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和楽会では、患者さんによりよい治療が提供できるように、

「和楽会認知行動療法センター」というカウンセリング専門機関を設置し、

研究と臨床の両方に力をそそいでいます。

今回は、赤坂クリニック心理士の小松より和楽会認知行動療法センターからの研究結果の報告をさせて

いただきたいと思います。

次のURLをご覧ください。

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物質が「くすり」になるまで 前篇

 和楽会の各クリニックでは”治験”に参加していただける方を募集しています。

“治験”は新薬が世の中に出回るようにするために必ずしなければならない試験で、私たちのもとへ届く「くすり」を作るためのプロセスの最終段階であります。

“治験”に興味のある方は、当HPでも情報を載せておりますので、1度ご覧になってみてください。

治験についての説明や各クリニックで募集している治験の種類などをお調べいただけます。

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今日は「くすり」の誕生するまでと、その開発に携わった人物をテーマにした原井院長の記事をご紹介したいと思います。(以下、記事は和楽会季刊誌≪ケセラセラ≫に掲載されているものです)

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 なごやメンタルクリニックも治験を手がけています。全ての薬は、化学合成や植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された数多くの物質の中から選び出されてきたものです。これらの物質に対して試験管の中での実験や動物実験を行い、病気に効果があり、人に使っても安全だろうと予測されるものが「くすりの候補」になります。この「くすりの候補」の開発の最終段階では、実際の患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要になります。人を対象にした試験を臨床試験と呼びますが、その中で特に「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集めるための試験を「治験」と呼んでいます。治験を通じて得られた成績を国が審査し、病気の治療に必要かつ安全を判断された物質だけが医師が処方できる「くすり」となります。

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