フクロウblog | 2014 | 5月

医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

ポーランド・クラクフ旅行(ケセラセラvol.75)

2013年10月、ポーランドのクラクフに行ってきました。動機づけ面接トレーナーの世界ネットワーク(MINT)の年次大会があったからです。

クラクフに行く目的は、MINTだけではありません。ポーランドには複雑な歴史があります。今でこそ、人口の98%がポーランド語を話す、ほぼ単一民族の国家になっていますが、第二次大戦の前は多種多様な民族が住み、特にユダヤ人が多い国だったのです。その歴史を物語る代表の1つがアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所です。ポーランドを知らない人でも、アウシュヴィッツは聞いたことがあるでしょう。

アウシュヴィッツは、ナチスドイツが人種差別政策の“最終解決”として作り上げた強制収容所です。クラクフから車で2時間ほど離れたアウシュヴィッツに第一強制収容所、そこから15分程度のところのビルケナウに第二強制収容所があります。「ARBEITMACHTFREI」の看板は第一に、鉄道の線路を中央に引き込んだ監視塔が中央にある建物(映画などでよく出てきます)は、第二にあります。

この場所で何が行われたかはここには書きません。悲惨さそのものは残された建物よりも、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」など、その時その場を生きていた人たちの手記の方が説得力があります。私にとって印象的だったのは、悲惨さの記録よりも、ここにやって来る人たちと来ない人たちでした。イスラエルの学生たちが団体で来ていました。ガス室の跡、クレマトリウムの前で祈りを捧げているグループがいました。MINTの知り合いにもユダヤ人がいます。オランダに住むジンは祖父母の一人をこの収容所で亡くしました。彼女は「あそこには行きたくない」。アメリカに住むズッコフは行きました。彼も親戚を亡くしています。ポーランドに対して複雑な気持ちがあるようでした。ポーランドはナチスの被害を受けた一方、戦後、ユダヤ人がいない国に変わってしまいました。 続きを読む


第3回鎌倉山マインドフルネスリトリート報告

201446日(日)に第3回鎌倉山マインドフルネスリトリートを開催しました。9名の方に参加いただき、天候が不安定ではありましたが、桜も満開を少し過ぎた位で、鎌倉の澄み切った空気のなか、集中してマインドフルネスな一日を過ごしました。

アンケート調査にご協力いただきました9名の方の結果をまとめましたので報告します。

→詳しくはこちら(和楽会ホームページ/患者広場/第3回鎌倉山マインドフルネスリトリート報告)
http://www.fuanclinic.com/files/hiroba/201404.06_ml_kamakurayama-03.pdf


不安のない生活(20)クリニック開設20周年

医療法人和楽会 理事長 貝谷久宣

昨年12月8日都内のホテルで開院20周年の記念講演会が開催されました。この会には赤坂クリニック開院時にできたNPO不安・抑うつ臨床研究会のメンバーである久保木富房東京大学名誉教授(心療内科学)、樋口輝彦国立精神神経医療研究センター総長(精神医学)、竹内龍夫帝京大学名誉教授(精神医学)、野村忍早稲田大学教授(心療内科学)をはじめ筆者の若いころからの知人加藤進昌東京大学名誉教授(精神医学)や岡崎祐士前松沢病院長に主賓としてきていただきました。平成5年なごやメンタルクリニックの開院時には加藤進昌先生にも診療を手伝ってもらっていました。当時、パニック障害という病気が一般にはほとんど知られておらず、地元の中日新聞がその記事を掲載し全国から患者さんが集まりました。そして平成9年、パニック障害の診断がなされず毎日辛い思いで生きている多くの患者さんに適切な診断と治療を東京で提供する必要があると考え、開院したのが心療内科・神経科赤坂クリニックです。この様な経過で筆者はいつの間にかパニック障害の専門医となり、ラジオ・テレビの出演依頼に応え、新聞や雑誌の取材に数多く応じてきました。もちろん、専門誌の執筆も可能な限りしてきました。 続きを読む