フクロウblog | 2014 | 7月

医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

マインドフルネスの研究会(ケセラVol.75)

医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック院長 吉田 栄治

和楽会では毎年秋に八ヶ岳シンポジウムと銘打って、著名な先生方を招き研究会を行っています。昨年度は、11月9日(土)に都内のホテルにて『マインドフルネスとその臨床応用』と題して、その第15回が開かれました。マインドフルネスとは近年注目を集めている心理療法の新しい考え方で、大ざっぱに言いますと、瞑想などによって、今この瞬間のあるがままの状態に注意を向けていき、そういった観察による気づきを通して、感情や物事にとらわれている自分自身を解放していくといったものです。うつや不安の改善に効果があることが、いくつもの臨床研究で報告されています。和楽会では東京マインドフルネスセンターを開設し、マインドフルネスの集団療法を実践していますので、ホームページの関連ページもご覧になってみてください。 続きを読む


初の全身麻酔による手術体験(ケセラセラ Vol.74)

医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック院長

吉田 栄治

8月16日に、全身麻酔による手術を受けてきました。初の体験でした。その手術に伴い、クリニックの私の診療は8月15日から8月28日まで2週間、お休みさせていただきました。患者の皆さんには、いろいろご不便をおかけしたかもしれませんが、ご理解のほど、ありがとうございました。皆さんからは、いろいろと温かいお言葉掛けをいただき、大変励みになりました。 続きを読む


不安のない生活 (21)祈るということ

医療法人 和楽会 理事長 貝谷久宣

私が今までの人生で最も真剣に祈ったのは20数年前のことです。それはアテネで開催された世界精神医学会で私とカナダのホロビン博士で提案した「プロスタグランジンと統合失調症」と題するシンポジウムを開く前夜でした。生物学的精神医学の打破を策する日本の反精神医学の一群がシンポジウムを妨害するというニュースが入ったのです。私は不条理な連中の会場への侵入がないことを祈り、お守り代わりにカバンの中に携帯していた経文集を取り出し、一心不乱に摩訶般若波羅蜜多心経を読経しました。この時初めてこのお経を初めから最後まで心を込めて唱えたことを記憶しています。幸い翌日のシンポジウムは難なく終了することが出きました。これは苦しい時の神頼みでしたが、幸い、願いは叶いました。

さて、この“祈る”ということについてここで少し考えてみたいと思います。“祈る“の「イ」は斎で「神聖な」という意味があります。 続きを読む