フクロウblog | 2014 | 12月

医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

不安のない生活(22)私の靴は30年余クラークス

医療法人 和楽会 理事長 貝谷久宣

今でこそ精神医学の診断は、研修医にもわかり易い診断基準を示したWHOによる「ICD ?10精神及び行動の障害」と米国精神医学会による「DSM ?5精神疾患の分類と診断の手引き」がありますが、40数年前にはそれこそ精神医学の診断は職人仕事の様なものでした。教授や先輩の指導を受け患者さんの陳述内容を分析理解し、または長らく経過を見て診断をつけるといったことが普通でした。また、他の臨床科からよく精神科が嘲笑されたことは、症例検討会で多数決により診断を決めるという慣習でした。そのような状況の中でWHOのICD(疾病国際分類)に沿った問診票ができたことは若い精神科医にとっては大変魅力的なことでした。この問診手順を当時、WHOの日本における精神医学研究拠点になった長崎大学の中根先生のグループが翻訳されていました。PSE(現在症検査手順)と呼称していました。ドイツ留学から帰り間もなく講師に昇任した当時の筆者は、新しい精神医学を開拓すべく情熱に燃えており、何とかこの新しい診断メソッドをものにできないかと腐心しました。決心の末、この本の著者の一人であった英国ノッティンガム大学のJohnE.Cooper教授に直接手紙を書きました。そうしたらこの高名な教授から、日本へ診察法を教えに来てくれるという返事が届きました。この快報に仰天し、受け入れ準備に大わらわの状態となりました。 続きを読む


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