簡単診断(強迫症(強迫性障害))

強迫性障害

当てはまるものがありますか?
自分の意志に反する不快な思考にとらわれたと感じますか?
理由もなく同じ事を何度も繰り返し行わなくてはならない気がしますか?
次の文章で当てはまるものがあったら にチェックしてみましょう。

  • 頭の中に何度も侵入する不快な思考や心像がある。
  • これらの考えや心像を取り除きたくてもそれができない気がする。
  • 同じ動作を繰り返し行うことを止めることが難しい。例えば数を数えたり、あることを調べたり、手を洗ったり、物を整頓したり、気が済むまで何かをしたり、無意味なものを集めたりする、など。
  • 注意深くしないと恐ろしいことが起きるのではないかと非常に心配する。
  • 決してそのようなことはしないと自分でも分かっているが、誰かに危害を加える衝動に駆り立てられる。

これらに該当する項目があったら、あなたは強迫性障害(OCD)かもしれません。

OCDは医学的な病気であり、治療が必要です。
この病気にかかることは決してあなたの責任ではないし悩むことはありません。
下記の文章を読んでどうしたらよいか考えてみましょう。
きっと憂うつな気分も消えていつも通りの生活ができますよ。

米国精神保健研究所冊子より(強迫性障害[OCD]って何?)

1. OCDって何?

OCDは医学的な病気です。これは薬物や治療によって治すことができます。
OCDになると、繰り返し不快な思考にとりつかれます。その考えを取り除こうとあなたは同じ事を何度も繰り返します。そしてこれらの考えや行動を制御できないように感じます。
その不快な思いやイメージは"強迫観念"と呼ばれています。
例えば、細菌に対する恐怖、被害を被ることや他人を傷つけること、宗教心を妨害する事への恐怖がこれに含まれます。
その思考を追い払おうと何度も同じ事を繰り返す行動は"強迫行動"と呼ばれています。例えば、数を数えたり、掃除をしたり、何かを調べたりすることなどがこれに含まれます。
OCDの人々の多くはこれらの行動が異常であるとは認識しながらも、問題を家族や友人に隠そうとします。
なかには、これらの行動のせいで仕事や友人関係がうまくいかない人もいます。

2.OCDはいつ発症し、どのくらい続くのでしょうか。

多くは幼児期や10代に発症します。
治療しなければOCDは生涯続く可能性もあります。

3.この病気にかかっているのはあなただけ?

いいえ、違います。あなただけではありません。
毎年、330万人のアメリカ人がOCDになります。

4.あなたに出来ることは?

医師に不快な思考、恐怖、反復的行動について相談してみましょう。
これらの思考や反復的行動が日常生活に支障を来しているかどうか伝えて下さい。この文章を見せるのも良いかもしれません。どのような症状だか説明しやすいでしょう。
また、他の病気にかかっていないか医師に確認してもらいましょう。

医師がOCDを診ているかどうかきいてみましょう。
OCDの患者さんを治療するには専門的知識がいります。
もし専門でない場合は専門医かカウンセラーを紹介してもらいましょう。

必ずよくなります。

5.医師やカウンセラーはどんなことをするの?

医師はあなたの不快な思考や反復的行動を取り除くために薬を処方します。
その薬は不安や恐怖を軽減してくれる作用もあります。しかし、その薬は効果があらわれるまで数週間かかります。
多くのOCDの患者さんは専門医やカウンセラーに相談する事があります。これは "カウンセリング" とよばれるものです。カウンセリングを行うことで反復動作を止めることができるようになります。
また、不安の軽減法、対処法をカウンセリングにより学ぶことができます。

OCDの症状は人それぞれです。

ある人の事例です。

"公共の場でのドアやカウンターは一切触ることができませんでした。
ばかばかしいということは分かっていましたが、自分が細菌に感染して死んでしまうことをひどく恐れていたのです。あまりにも怖くてもう少しで外出ができないほどでした。
何か触ったと思ったら何時間も自分の手を洗わなくては気がすみません。
しばしば手を洗いすぎて皮膚が赤くなり、皮がむけて血が出る事もありました。

"はじめは相談をすることが非常に不安でしたが、友人が医師に診てもらうように勧めてくれました。
そうして本当に良かったと思います。
私は医師が処方した薬を飲みました。また、カウンセラーと共に一生懸命治療に励みました。
細菌に対する恐怖感への対処法を学んでからは手をあまり洗いすぎることはなくなりました。"

覚えていて下さい-----今すぐ治療できます。
不快な思考と反復的行動について医師に相談しましょう。

米国精神保健研究所冊子より
(NIH Publication No.00-4676)
翻訳:白澤 彰子