東京サイバークリニックは医療法人和楽会 赤坂クリニックに併設したカウンセリング機関です。

 東京サイバークリニックでは、バーチャルリアリティを用いたカウンセリングリラクセーション・トレーニングコンピュータ・カウンセリングをおこなっています。

バーチャルリアリティを用いたカウンセリング リラクセーション・トレーニング コンピュータ・カウンセリング
バーチャルリアリティを用いたカウンセリング
 バーチャルリアリティを用いたカウンセリングとは、あなたが不安に感じている状況に対して、リアルな映像を用いて、あたかもその場にいるかのような仮想現実の世界を作り出し、その仮想の不安状況に十分な時間さらされることによって不安を減らしていく方法です。

 治療対象は、
◎雷・飛行機・蝶・蛾・蜘蛛などの特定の恐怖症
◎社会不安障害(対人恐怖症、スピーチ恐怖)
◎広場恐怖を伴うパニック障害
になります。

 バーチャルリアリティを用いたカウンセリングの利点としては、
@恐怖場面の恐怖の度合の調整ができること
A長時間の練習ができること
B恐怖を感じる場面を繰り返し練習できること
C時間・費用の節約ができる
ことなどがあげられます。

 具体的にいうと、飛行機恐怖の方の場合、練習で飛行機に乗ろうとすると1回の練習で時間も費用もかかってしまいます。そのため、何回も短期間のうちに飛行機に乗る練習をするということは難しくなります。また、離陸・着陸・天候など、特にこの場面が怖いのでその場面を繰り返し練習したいと思っても、1回のフライトでは1通りの流れでしか練習ができません。しかし、このバーチャルリアリティを用いたカウンセリングでは何回も好きな場面を繰り返し練習することができ、天候の調節もできます。

 また、雷恐怖症の方の場合、練習で雷を聞こう思っても、天候を操作して好きな時に雷を鳴らすことはできません。ところが、バーチャルリアリティを用いたカウンセリングならば、好きなときに雷を鳴らすことができ、雷の近さ・音なども調節が可能です。

 バーチャルリアリティを用いたカウンセリングでは、皮膚の温度や汗の量、脈拍数、呼吸速度などの体の生理反応を測りながら、不安反応が下がったかを確認しながら進めていきますので、急に恐怖場面に直面することはありません。小ステップでだんだんと恐怖場面になれていきます。

<治療法の詳細>

【飛行機恐怖症】
大型旅客機でバーチャル飛行を体験します。
エンジンがかかっていない状態で座っている、エンジンがかかっている状態で座っている、滑走路での移動、離陸、好天候での飛行、悪天候での飛行、着陸など状況の操作ができます。

【雷恐怖症】
バーチャルの雷・台風を体験していただきます。
空の曇り具合や雨,雷、風、稲妻の程度を操作することができ、屋内と屋外での体験が可能です。

【スピーチ恐怖症】
聴衆の人数を5人〜30人程度まで選ぶことができます。また、スピーチ場面も会議室、教室、講義室、ホールなど設定することができます。
あなた自身がスピーチに使用するパワーポイントファイルやテキストファイルを持参していただくことにより、バーチャルな聴衆の面前でプレゼンテーションスキルを練習していただけます。さらにプレゼンテーションの進み具合に合わせて聴衆の表情や態度を変えることができます。

【蝶・蛾恐怖症/蜘蛛恐怖症】
アパート内に大小のバーチャルの蜘蛛がいるので、だんだんと近づいて行く練習をします。
蝶・蛾恐怖症の方は、屋外場面でバーチャルの蝶や蛾にだんだんと近づいていきます。

【高所恐怖症】 20階と46階の高層ビルに設置されているガラス張りのエレベーター、もしくは狭いスペースのエレベーターに乗って、高層までいきます。また谷の上に架かる橋(コンクリートの橋、木の橋、木のつり橋)を歩いて渡ることができます。

コンピュータ・カウンセリング
新しいカウンセリング方法
― コンピュータ対話式認知行動療法 ―
*現在、東京サイバークリニック(赤坂クリニック併設)で施行中です*

 パニック障害と広場恐怖の治療には、認知行動療法が効果的であるといわれています。

 通常、認知行動療法等のカウンセリング形態は、治療者と患者さんが1対1で対面する形や、3〜5人程度のグループ形態の集団認知行動療法になります。しかし、近年のインターネットの普及に伴い、東京サイバークリニックでは、コンピュータを介した認知行動療法を始めました。

 これはコンピュータと患者さんが対話する形態であり、患者さんが発作や予期不安、および考えや気分をコントロールしながら、回避している場所や状況にチャレンジしていこうというプログラムです。そして、回避行動を減らすことによって、自分の思うとおりに行動ができるようになることや、それに伴い生活の質を向上させることをめざします。

 特に広場恐怖の重い患者さんになると自宅から遠出するのが難しかったりします。そのような場合に、このコンピュータ対話式認知行動療法では遠隔地で認知行動療法を受けることができるでしょう。しかし、認知行動療法では患者さん主体ですので、このコンピュータ対話式認知行動療法でも積極的な治療姿勢が必要となります。

 このコンピュータ対話式認知行動療法は、今後、新しい治療形態としてパニック障害の患者さんの治療にお役に立てるのではないかと思います。

【コンピュータ対話式認知行動療法の内容】
全13セッションになります。
  • ◎セッション1:コンピュータ対話式認知行動療法とは?
  • ◎セッション2:心理教育−自分の病気について知り、その治療方法を学ぼう!−
  • ◎セッション3:リラクセーション・トレーニング@−呼吸法の練習−
  • ◎セッション4:リラクセーション・トレーニングA−漸進的筋弛緩法の練習−
  • ◎セッション5:バイオフィードバック−生理反応を測って、リラクセーション法が身についているか確認しよう−
  • ◎セッション6:認知再体制化@−自分が不安になっているときに考えていることを見つけよう−
  • ◎セッション7:認知再体制化A−不安になったときに自分を追いつめている考え方を見直そう−
  • ◎セッション8:不安階層表の作成−回避行動を克服するための練習表を作ろう−
  • ◎セッション9:不安階層表の確認
  • ◎セッション10:エクスポージャー法の説明−回避状況・場面にチャレンジしよう−
  • ◎セッション11:日常生活で回避していないか探そう
  • ◎セッション12:これまでの復習をしよう
  • ◎セッション13:効果があったか確認しよう
【コンピュータ・カウンセリングの画面】

リラクセーション・トレーニング
<リラクセーション・トレーニングとは…>

 東京サイバークリニックでは、全3回からなるリラクセーション・トレーニングをおこなっています。

 リラクセーション・トレーニングはパニック発作を抑えることや、過呼吸や不眠・疲労・緊張・ストレスの軽減、頭痛や胃の痛みなどの身体症状を軽減することに効果的です。

 リラクセーション・トレーニングの具体的な内容は以下の通りです。

【全3セッションのリラクセーション・トレーニングの内容】
セッション1:呼吸法を練習しよう。
セッション2:筋肉リラクセーション法を練習しよう。
セッション3:呼吸法と筋肉リラクセーション法を合わせたリラクセーション法を練習しよう。

 呼吸法などのリラクセーション・トレーニングは、本でもよく紹介されていますので、「自分でもやってみたことがある。けれども、効果がよくわからなかった。」とか、「やってみたけど長続きしなかった。」という人も多いのではないでしょうか。東京サイバークリニックでリラクセーション・トレーニングを受けた患者さんからもこのような声をよく聞きます。

 ところが、東京サイバークリニックでは、呼吸法などのリラクセーション・トレーニングを練習するときに、バイオフィードバックセンサーというものをつけます。このセンサーで皮膚の温度や汗の量や脈の速さを測ることで、体の変化を視覚的にとらえることができ、リラックスできているかがわかるのです。こうすることによって、呼吸法や筋肉リラクセーション法の効果を体感することができます。




<リラクセーション・トレーニングの効果>

 20名の方に、リラクセーション・トレーニングを受ける前と後で、気分を評価する質問紙に回答してもらいました。その結果の平均点を比較したところ、リラクセーション・トレーニングを受ける前と後では、「緊張・不安」と「抑うつ・落込み」と「怒り・敵意」と「疲労」の得点が減少しました。そして、「活気」の得点が増加しました。