フクロウblog | 2013 | 12月

医療法人和楽会の「フクロウblog」です。治療や講演会などの様々な情報をお届けします。

第2回鎌倉山マインドフルネスリトリート ご報告

11月23日(祝土)、素晴らしい秋晴れの下、富士山と湘南の海を望む鎌倉山にて、第2回鎌倉山マインドフルネスリトリートを開催しました。
赤坂クリニックと横浜クリニックより患者さんとそのご家族13名の方に参加をしていただきました。4月に行った第1回鎌倉山マインドフルネスリトリートに続き、2回目の参加の方もいらっしゃいました。

当日は、裏千家準教授太田宗友先生より『茶道』を教授いただきました。初めて茶道をされる方ばかりでしたが、とても良い緊張感の中、集中しかつ楽しみながら茶道を楽しむことができました。『喫飯』では、鎌倉ならではの季節のお弁当を一口一口意識を集中しながらマインドフルにゆっくりと味わいました。散策では、爽やかな空気を感じながら、鎌倉の勾配を体感しつつ素晴らしい景色をのぞみながらウォーキングを行いました。ヨーガでは、長谷川ヨーガ講師の指導のもと、動と静を意識しながら体を動かし、心と体を結びつけました。貝谷医師の瞑想では、体を調え(調身)、呼吸を調え(調息)、心を調え(調心)ました。そして、最後のシェアリングでは、この日の体験したこと気づきを皆で分かち合いました。
当初は、多くの方が緊張した面持ちでしたが、プログラム終了時には、参加者の方はすっきりとした晴々した表情をされていました。

リトリートでは、非日常的な環境で集中的に『マインドフル』に自分自身と向き合うことができます。この1日はスタッフとしても非常に貴重が素晴らしい日になりました。ぜひ、興味のある方は次の機会に参加をしてみてください。きっと、あなた自身の気づきが得られることと思います。参加してくださった参加者の方々にも心より感謝申し上げます。

東京マインドフルネスセンター
東京マインドフルネスセンターで「マインドフルネス」を実践することがでいます。隔週火曜日と土曜日に開催しています。


なかなかやる気が起きない時(その五) (ケセラセラvol.73)

医療法人和楽会 心療内科・神経科 赤坂クリニック院長
吉田 栄治

前回の一口コラムでアナウンスしましたように、「やらなきゃいけないことがあるのにできない、やめたいのにやめられない」といったことで悩んでおられる方に、なかなか参考になる本ということで、ケリー・マクゴニガル著『スタンフォードの自分を変える教室』について、ご紹介したいと思います。
この本は十週間の講座を受講するような形で構成されており、序章から第九章まで全部で十個の章からなっていて(第十章はあとがきです)、それぞれの章で重要なポイントを一つ取り上げ、やる気を出すための戦略がいくつか提案されています。各章につき一つの戦略を選んで一週間かけて試してみることが勧められています。自分に合いそうなものを見つけて実践してみるわけです。
前回の一口コラムでも少し触れていますが、この手のハウツーものは、実際に行動に移さないと意味がありません。行動に移して実践していくことで、良い行動習慣というものは身についていくということです。気に入った戦略をメモしておいて毎日実践してみることが大事だと思います。
これから、私が気に入ったところをいくつか抜粋して簡単にご紹介させていただきますが、詳しく知りたいという方は、是非本を読んでみて下さい。
まず、意志力とは何かということが述べられます。それは「やる力」、「やらない力」、そして本当に自分がやりたい、なりたいと思っていることを「望む力」であるといったことが説明されます。そして自分が取り組みたい課題を一つ選ぶように言われます。私の場合は、やるべきことを先延ばししない(苦笑)…ということです。 続きを読む


病(やまい)と 詩(うた)【 27 】  恵みとしての認知症   (ケセラセラvol.73)

東京大学名誉教授  大 井   玄

人生の最後に訪れる認知能力低下は、われわれのもっとも恐れる状態だ。だが認知症の救いには、がんの痛みと恐怖がないことがある。高齢者医療にたずさわる医師の多くがこの現象を観察している。
都立松沢病院の認知症病棟でつい先日看取った八十代の女性は、大きな直腸がんがあり、じくじく出血があるための貧血と腸閉塞がいつ起こってもおかしくない状態だった。不思議なことには多少お腹が張った感じはあるものの痛みがないという。茸状に成長したがんに肛門から指で触れると、「痔がいたい」というぐらいだった。経口的に水分は入るので、輸血のような延命治療をせず、苦痛があればそれを除く方針で安らかに亡くなられた。奔放だったらしい若いころの話をしても、不安や恐怖を訴えられることがなかった。
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