恐怖症とは?

恐怖症は特別な対象や状況に対し不合理な恐怖感を抱いている状態  恐怖症は正式には「限局性恐怖症(特定の恐怖症/単一恐怖)」といい、特別な対象や状況に対し不合理な恐怖感を抱いている状態をさします。

高いところや狭いところが苦手、蜘蛛が怖いなど、怖いものというのは誰しも少なからず持っていますが、恐怖症ではその恐怖心の程度が過度であり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

恐怖症の主な症状は?

恐怖症は大きく4パターンに分けられます。

◆状況型

高所や閉所、暗所など状況が怖い状況型では、ビルの上階にあるオフィスに行けない、飛行機や新幹線に乗れない、エレベーターは怖くて乗れないために仕事や日常生活に支障や制限が出てしまいます。

◆動物型

動物型ではヘビや蜘蛛、昆虫、犬などが恐怖の対象になります。ヘビや蜘蛛、昆虫などは苦手な人が多いですが、対象に対する恐怖心が過度になり、仕事や日常生活において困ったことが出てきたときは医療機関で相談されるとよいでしょう。

◆血液・注射・負傷型

血液・注射・負傷型では、血をみること、注射をすることが怖いことから採血を避けたりします。血液が怖いことから、負傷することを極度に恐れたりすることがあります。

◆自然環境型

自然環境型は、雷や嵐、地震などの自然現象に対して過度な恐怖をいだきます。雷がなりそうな日は怖くて外出できなくなり、雷が鳴り始めると部屋の隅で耳栓をして震えていてしまうといった人もいます。

◆その他の型

その他の型では、窒息するような状況に対して恐怖を感じる窒息恐怖症や、または、自分や他者が吐くことにたいして恐怖を感じる嘔吐恐怖症がこの型になります。特に嘔吐恐怖症は社会生活やその人の人生にも大きな支障をきたします。


恐怖症の症状があてはまると思ったら・・・
セルフチェック(簡易診断)

どのような治療が必要でしょうか?

恐怖症の治療は心理療法の行動療法(暴露療法)が基本になります。  恐怖症の治療には“薬物療法”と“心理療法”がありますが、心理療法の行動療法(暴露療法)が基本になります。
暴露療法では、回避することが習慣になってしまっている恐怖の対象に対して、恐怖の程度が低いものから高いものへ徐々に直面し慣れていく方法です。

例えば、高所恐怖症の暴露療法では、ビルの窓から外をのぞいてみたり、ガラス張りのエレベーターに乗ってみたりと徐々に恐怖の対象を段階的に克服していきます。

医療法人和楽会では、飛行機恐怖症、雷恐怖症、高所恐怖症、スピーチ恐怖症、蝶・蛾恐怖症に対してはバーチャル・リアリティを用いた専門治療を行ってします。
また、嘔吐恐怖症については、集中治療プログラムにて専門治療を行っています。

恐怖症のカウンセリング種類(バーチャルリアリティ暴露療法、嘔吐恐怖症の集中カウンセリング)

「○○恐怖症」をバーチャル療法で克服 webR25 (2012) 貝谷久宣(ライブラリー→メディア掲載記事→いろいろな恐怖症より)

嘔吐恐怖症は社会的生活に大きな支障 Medical Trebune(2011) 貝谷久宣(ライブラリー→メディア掲載記事→いろいろな恐怖症より)

家族や周囲はどう対応したらよいですか?

◆病気を理解する

誰しも少なからず一つは怖いものや苦手なものがあるものですが、その恐怖の程度が過度になってしまい社会的な生活に支障をきたしてしまうのが恐怖症です。
そのため、周囲からすると「怖いものがあって当たり前」と思うかもしれませんが、恐怖症で悩んでいる本人としては、とても困っています。

まずは、悩んでいる気持ちをしっかりと聞き、必要ならば生活面での手助けをしてあげましょう。
社会生活、日常生活に支障をきたしているようならば医療機関への受診をすすめてもよいかもしれません。