マインドフルネス 蓼科リトリート感想

私はパニック障害で広場恐怖がある50代です。
治る事を諦めていた私が再びクリニックを受診したのは昨年9月です。
「再び」というのは、平成11年にクリニックに通院していました。
最初は一人で通院することもできなかったのですが、お薬で徐々に良くなっていきました。
その当時、貝谷先生とオーストラリアに行く行動療法があり、申し込みをしたのですが、出発直前になり体調を崩し入院を余儀なくされ、行けませんでした。
そして、その時以来の受診でした。
「再び」受診した理由は、一人でも好きな所に行けるようになりたい、不安に支配されるのはもうイヤだ!と思ったからです。
ですが、長い間苦しんでいるこの病気は治るのだろうか?とも思っていました。
貝谷先生に「マインドフルネスに通うように。気付いたたら治っているよ。」と言われ、センターに通うようになりました。
しかし、仕事をしながら家事をしながら、そして苦手な電車・・・思うようには通えませんでした。
今回の蓼科のリトリートは「どうしても治りたい!」と切なる願いからも仕込みをしました。申し込みをしたものの、「本当に一人で行けるのか?」すぐに不安な気持ちに襲われました。電車のドアが閉まり後悔する夢までみました。
小松先生にその事を伝えると、「当日、ドアの前に立った時に考えればいいんですよ。今から考えて悩んでも時間がもったいないですよ」と言われ、なるべく考えないようにしました。
リトリート当日は茅野駅で小松先生や洋介先生の姿を見つけると肩の力が抜けていきました。
セミナーハウスに着き、初めは緊張していましたが、木の香りや自然に癒され徐々にリラックスしていきました。
リトリートの自己紹介の後、貝谷先生の奥さまにお手伝いをしていただき、お花を生ける「こころの花束」では、これから始まる3日間がとても楽しみになっていきました。そして、「花を生ける」 慌ただしい日々の生活の中で忘れていたことでした。
季節の花を生ける事で、こんなにも気持ちが潤うとは思ってもみなかった事でした。
その後、先生の奥様が、「皆さんは痒い所があれば自分で掻けます。行きたい所があれば、自分の足で歩いて行けます。その幸せに気付いてほしい。」とおっしゃられた言葉で「はっ」と目が覚めたのです。
「私は何を恐がっているの?何が不安で何が不満なの?」自然に涙が溢れました。
貝谷先生にも色々なお話をして下さいました。
「人間の一番大切なものは縁。人との繋がり。良い事を想えば必ず幸せになれます。体も物も分子になるが縁はずっと続きます。」
心に響きました。病気を治したい一心で参加したリトリートでしたが、気付くと生きる意味、楽しみを考えていました。
これからの人生の道しるべを示していただいた気がしました。
貝谷先生に「一番顔つきが変わったよ」とおっしゃっていただいた事も、とても勇気づけられました。3日目には、不安に対しても「まっいーか」と思っている私でした。
パニック障害になり、辛い事もありますが、この病気にならなかったら、マインドフルネスをする事もなかったし、立ち止まり考える事も大切な事に気付く事もしなかったと思います。
ありのままの自分を受け入れる事もしなかったと思います。
私にとってすべて必要なことだったと今は思っています。
今回のリトリートでは、年令も職業も違う仲間の存在にも、とても勇気づけられました。
こんなに素晴らしい機会を与えてくださった貝谷先生、貝谷先生のご家族の皆様、スタッフの先生方、本当にありがとうございました。
リトリートでの貴重な経験は、私の大切な宝物です。

Tさん 女性

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